内容説明
琵琶湖博物館開設準備に当初よりかかわり、ユニークな博物館づくりを精力的に進めた考古学徒の著者が、描きたかった琵琶湖と古墳の関わり方、東アジアや日本列島からみた近江の古墳に言及。
目次
第1章 古墳の前時代史―湖に沈んだ村と農耕(日本の国境・時代区分と歴史の教科書;琵琶湖の湖底をスニーカーで歩く ほか)
第2章 古墳追究の前提とその出現をさぐる(「墳丘墓」と「古墳」を築いた村をさがす;考古学者は古墳の年代をどのように想定したか ほか)
第3章 古墳の形からみた近江の地域性(円墳の出現から大形前方後円墳の成立へ;琵琶湖を制した最初の地域の首長とは ほか)
第4章 大陸・半島・列島から近江の古墳を望む(中国大陸・長江中流域の漢墓から近江の墓へ;湖東の扇状地開発にあたった朝鮮半島からの渡来人の墓 ほか)
著者等紹介
用田政晴[ヨウダマサハル]
1955年、滋賀県彦根市に生まれる。岡山大学法文学部史学科考古学専攻卒業。岡山大学法文学専攻科史学専攻考古学コース修了。岡山県総務部県史編纂室、滋賀県教育委員会文化財保護課を経て、1990年から滋賀県立琵琶湖博物館開設準備に参画。1996年の開館後は、事業部長・研究部長・上席総括学芸員などを歴任。2016年から滋賀県立琵琶湖博物館名誉学芸員・特別研究員で同志社大学政策学部嘱託講師、立命館大学文学部授業担当講師などをつとめる。2021年から神戸学院大学人文学部教授。博士(人間文化学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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