内容説明
近江には古より伝えられた石の風物や伝説が数多くある。近江では石積みや石の加工技術が育まれていた。こうした先人が残した石の遺産を地学的な知見もまじえ、近江の旧街道をめぐり紹介する。
目次
第1章 西近江路沿いの石 湖西地域(坂本の石積み―穴太衆が積んだ石垣(大津市)
守山石―京の庭に使われた独特な縞模様(大津市) ほか)
第2章 北国脇往還沿いの石 湖北地域(石灰砿(鉱)・石灰―江戸時代から使われる肥料や漆喰材料(米原市)
さざれ石・攫石・とじまめ石―国歌「君が代」に詠われる礫岩(米原市) ほか)
第3章 中山道・朝鮮人街道沿いの石 湖東地域(石灰岩の石と化石―山で見つかる太古の海の生き物たち(多賀町)
馬淵の石工―江戸城の石垣積みにも活躍(近江八幡市) ほか)
第4章 御代参街道園いの石 湖東地域(願掛石・乳地蔵―信仰を集めた二つの祠(東近江市)
布袋積み―ご利益があるとされた愛知川河原の玉石(東近江市) ほか)
第5章 東海道沿いの石(甲賀地域;湖南地域 ほか)
著者等紹介
長朔男[オササクオ]
1939年京都府加佐郡大江町(現、福知山市)生まれ。1961年雇用促進事業団(現、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構)に就職。職業能力開発促進センターに勤務し、技能・技術教育に携わる。京都職業能力開発促進センター所長で退職。この間、各地に転勤しながら自然環境に深く関心を持つ。退職後、滋賀大学大学院教育学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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