内容説明
滋賀を代表する詩人大野新の逝去から10年。精緻な検証で知られる近代文学研究者外村彰と大野から親しく教えを受けた詩人苗村吉昭が、遺された随筆を3部構成で編み込んだ珠玉の随筆選集。回想の日々が立ち現れる「人生の感懐」。詩人の鋭い目で辿る「名所旧跡行」。詩歌に関わった人々との貴重な記録「文学をめぐって」。本書により、大野新の艱難を経た人生の「立会人」となる!
目次
1 人生の感懐(水と魂より;落書き;声 ほか)
2 名所旧跡行(草津のさくら;しじみ飯―十一月のうた;京滋 詩のプリズムより ほか)
3 文学をめぐって(受賞のことば;詩集「家」のなかにいる私のこと;湖友録より ほか)
著者等紹介
大野新[オオノシン]
1928年、現・韓国全羅北道群山市生。詩人。終戦後、滋賀県守山に移住。旧制高知高校を経て京都大学法学部入学後、結核に罹患し五年間信楽で療養生活を送る。近江詩人会に加わり、印刷業の傍ら詩作。「鬼」「ノッポとチビ」ほか同人。詩集に『家』(1977、H氏賞)等。2010年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 刑事訴訟法 法学叢書