内容説明
戦国の知将・石田三成の若き日々。秀吉との出会いから関ヶ原まで人間・三成の姿を描く。
著者等紹介
松本匡代[マツモトマサヨ]
1957年5月30日、三重県伊勢市生まれ。奈良女子大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程修了後、日本IBM入社、2002年退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゲンキ
128
本書を読んでみると、史実の空白を色々埋めてくれます。若かりし頃の恋愛話や妻子の話も出てきます。豊臣秀吉との運命的な出会いでの秘話も書かれています。あと石田三成は中々戦場で⚔️や槍を振りかざす仕事はさせて貰えなかったですが、兵站だの事前事後の交渉だのと縁の下の力持ち的な仕事を任されて、後々豊臣秀吉の側近の奉行としてバリバリ活躍していくとも。最後に石田三成がこれから徳川家康との合戦を決意した際、大谷吉継と語り合うラストシーンは本当に泣けます😢。表紙裏に二人が佐和山城から琵琶湖を眺めている絵が印象的でした😭2020/02/01
Masa.H
6
話としてまとまっていないので読みづらい。各章がつながってないし、三成の行動や思想にもなんだか感情移入しづらい。 元がtwitterと聞いて納得である。これは小説ではなく著者の思いの呟きである。2016/03/30
Atsushi Kobayashi
5
最初、まんがかと思ってしまいました。 新しい考え方(吉継との出会いの部分)を示しているにも関わらず、それの彫り込みが少なくって、不完全燃焼です。三成愛は感じるのですが、非常に断片的で、読みにくい本です。2016/07/19
ハルキゲニア
4
石田三成の話に特化しているので、この時代の話にしては登場人物が少なくて、読みやすいと思います。内容はかなり薄味です。大谷吉継はいいヤツだなぁ。2020/05/26
むら松
3
山田裕樹編「智に働けば」に収録されていた作品に惹かれて手に取る。表紙のキラキラしたイラストはいかがなものかと思ったが、内容的には、まっすぐで聡い三成と、それを理解し愛して支える人々が細やかに描かれていて、とても楽しかった。てか大谷吉継!いい奴すぎるだろー!!三成の初恋の相手とされた女中のおもよがいじらしすぎて、その後妻の座に収まったうたにイマイチ思い入れできなかったのは残念 笑。父や兄の心情にもフォーカスされており、兄正澄の、真田家と自分達を引き比べて行く末を想うくだりは身に沁みた。お兄ちゃん切ないな。2024/11/18