出版社内容情報
「観音の里」として知られる長浜市は、北部地域を中心に百を超える観音さまが伝わり、古くは奈良・平安時代に遡るものも数多くあります。そんな「観音の里」から約20体のお像と、信仰とともに生きる人々の祈りとくらしを紹介。
目次
観音の里の祈りと暮らし(十一面観音立像―菅山寺蔵;千手観音立像―赤後寺(日吉神社)蔵 ほか)
江州伊香三十三所巡礼巡拝記・御詠歌
長浜市内国・県・市指定観音像一覧(出陳作品以外)
特論
出陳作品目録/モデルコース/長浜市内観音像一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫羊
9
滋賀県には素晴らしい仏像があることを再確認した。いつか隅々まで巡ってみたい。2019/02/08
ohmi_jin
2
東京藝術大学大学美術館で開催された「観音の里の祈りとくらし展-びわ湖・長浜のホトケたち-」の図録。一般的な図録と異なり、こちらは仏様のすぐ後に解説が掲載されているため、一般的な図書として、また長浜(今は合併して全て長浜市になっているが、個人的には湖北地方、という言い方がぴったりくる)の観音信仰を知る書籍として十分通用する。今回の展覧会は単に仏像を出展しただけではなく、観音信仰がどのように地域社会に根付いているか、その関わりを含めて紹介できたのが特筆すべき点であり、この本も同様の試みがなされている。2014/07/09