出版社内容情報
「顔出し看板」とは、記念撮影用に顔の部分がくりぬかれた看板。金太郎や義経、弁慶など、ゆるい雰囲気を醸し出している彼らご当地キャラについての詳細記事のほか、ネット上で報告されている全国1000枚以上の顔出し看板の分析結果や、対談、ルポなどで多彩に紹介する。まちづくりに役立つ顔出し看板の作り方も掲載。巻末には顔出し看板分布マップのほか、詳細なリストを付す。
◎目次(1536字)
顔出し看板という装置 吉田憲司
■1章 滋賀県顔出し看板スペシャル
ひこにゃんいざ出陣! /「功名が辻」舞台は近江(だった)。一豊・千代ドラマツアー/「だまってハメれば旅も楽し」小西光代/しっかり固定、舞い上がらない凧看板/きんたろうで広がるまちづくり/顔を出してふんどし一丁になっちゃおう!/持ち運び着せ替え可能顔出し看板
■2章 滋賀県顔出し看板セレクション
思い出の「びわ湖タワーへ行こう!」/幻のパラダイスは韓流ブームを先取り/中学生が描いた大津絵がコンクール優秀賞に/伝統の大津絵・鬼になりきり!/膳処で白装束? /なぜなぜ?博覧会会場にグズラ/ちびっこだけど火を消すぞ/とっても大切にされている手づくり消防隊です/琵琶湖の環境を考える一枚/「信楽」といえば、やっぱりたぬき/豊かな自然の中で目立つ忍者! /大人でも3頭身キャラになれる!/ハート型2連発、あいの土山/タッキーの大河ドラマ覚えていますか?/お花畑、といえばハイジ?/家族揃ってひまわりです/数少ない無生物タイプ/トトロのふかふかお腹にのってるよ!/伊吹山を股にかけるやさぶろう/実は双子だった!?もうひとりのやさぶろう/子どもたちへの防火PRに出動/阪神タイガースの「勝利の女神」!? /長政とお市、夫婦水いらず/長政一家勢ぞろい/一豊・千代顔出し看板第1号/みんなで苦闘してつくりあげた「功名が辻」/一豊公の出世はこの地から始まった!/コホクチョウのコハクチョウ/仲のいい農夫婦/ピラミッドパワーの顔出しここにあり/鎧武者参上!天下分け目の合戦場/天女が舞い降りた余呉湖畔/そうだマキノで遊ぼう/残念ながら等身大のガリバーです!/30年前の顔出し看板です!「甲賀ファミリーランド」忍者屋敷
■3章 顔出し看板論Ⅰ 近藤隆二郎
顔出し看板とは何なのか
■4章 顔ハメ対談 顔ハメはマイナーリーグのホームラン王? いぢちひろゆき×おかむらふみお
■5章 顔出し看板群各地リポート 家鴨あひる/近藤隆二郎
土偶が、忍者が…現代に蘇る専門家自らデザインした魅惑の力作/顔出し看板の町・浅草奥山おまいりまち/102枚の同時多発顔出し看板群の行方
■6章 顔出し看板論Ⅱ 近藤隆二郎
応募された顔出し看板/こんな顔出し看板を考えたぞ!/報告される顔出し看板/風景への参加というダイナミズム
■7章 顔出し看板をつくる 近藤隆二郎
顔出し看板をつくってみよう!/顔出し看板とまちづくり
■8章 顔出し看板の可能性
「何故、人は顔出し看板から顔を出すのか」 杉原正樹
■9章 顔出し看板プロジェクト 樋口幸永
滋賀県「顔出し看板」発掘再生新規開発プロジェクト
■顔出し看板資料館
顔を引くにあたり
■執筆陣
巻頭言 吉田 憲司 〈国立民族学博物館文化資源研究センター長・教授〉
対 談 いぢちひろゆき〈新潮OH!文庫『全国顔ハメ紀行』著者、イラストレーター〉
おかむらふみお〈新潮OH!文庫『全国顔ハメ紀行』撮影担当〉
エッセイ 小西 光代 〈「み~な びわ湖から」「さざなみ通信」編集人〉
杉原 正樹 〈「DADAジャーナル」編集長〉
記事など 家鴨 あひる 〈しがんい委員、ライター〉
近藤 隆二郎 〈しがんい委員、滋賀県立大学環境科学部助教授〉
樋口 幸永 〈しがんい委員長、主婦、大学院生〉
田中 純子 〈しがんい委員、滋賀県児童図書研究会会員〉
※本書は平成18年度滋賀県県民文化活動チャレンジ企画の補助を受けています。



