内容説明
千二百年前、奈良興福寺で修行し、中国に渡った僧・霊仙は、釈迦の教えを説いた梵語の原典を漢語に訳し『大乗本生心地観経』を訳経した。彼はその業績を認められ、日本人で唯一、仏教僧最高の法号「三蔵」の号を授けられた僧である。本書は、霊仙山の歴史と郷土ゆかりの先覚者霊仙三蔵の事績を纏め、発刊したものである。
目次
第1部 霊仙三蔵(石山寺にて;日本人唯一の三蔵法師 ほか)
第2部 霊仙山と幻の霊山寺(伊吹山との丈比べ;山岳仏教の聖地 ほか)
第3部 霊仙三蔵顕彰の旅(さんどう会と霊仙三蔵の出会い;興福寺へ ほか)
第4部 霊仙山の雨乞い伝説(久徳の霊仙参り;竜女・良姫の話 ほか)