内容説明
「長政軍は姉川の合戦で大敗していない」「浅井・朝倉同盟は存在しなかった」―これが史料から読みとれる真実である。戦国史の多くの常識が江戸時代以降の創作物によってつくられたものであり、浅井長政に関するものも例外ではない。大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で時代資料提供者として活躍した著者が、最新の研究成果を基に、大河ドラマでは描かれることのなかった浅井長政の真実に迫る。
目次
1 戦国大名浅井氏の歴史(「あざい」か「あさい」か;戦国大名浅井氏の台頭 ほか)
2 浅井長政の居城・小谷城(小谷城の歴史と構造;小谷城を読み込む ほか)
3 浅井長政と家臣・寺院(赤尾清綱と小谷三人衆;姉川合戦で奮戦した遠藤直経 ほか)
4 浅井長政と元亀争乱(元亀争乱と浅井長政;小谷籠城と浅井長政書状 ほか)
5 姉川合戦(姉川合戦の真相;姉川古戦場の史跡 ほか)
著者等紹介
太田浩司[オオタヒロシ]
1961年東京に生まれる。1986年明治大学大学院文学研究科(史学専攻)博士前期(修士)課程修了。現在は長浜市長浜城歴史博物館学芸員(参事)。多くの展覧会を手がけ、近江の歴史に関する研究、論文など、多岐にわたり活躍。2011年NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の時代考証スタッフもつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うー
2
年末のテレビ「戦国大名総選挙」で24位の浅井長政。著者の太田浩司氏が、民衆とともに織田信長を屈服させたと解説していたので、久しぶりに読んだ。やっぱり浅井氏は強くないけど民衆とともに自治的に地域を治めたところが良いと思う。「姉川の戦いは、奇襲による小規模な戦闘で、合戦としては引き分け」という著者が論じ始めた主張は、現在ほぼ定説となりつつある。信長の卑怯なやり方で作られた歴史が改められるようにガンバレ太田先生!2021/01/03
Ryuji
0
★★★
笛吹岬
0
冒頭の小谷城についての考察はなかなか興味深かった。そこだけでもお勧めしたい。少し誤字脱字が目につくかな。2011/12/13




