内容説明
山野にすむイノシシやサル、クマ、タヌキなど“けもの”たちと人とのかかわりは、戦後の高度経済成長以後、大きく変わった。農作物への獣害対策、海外から持ち込まれた移入種の問題など、現状の報告と具体的な取り組みを通して、私たちは彼らとどうかかわっていくべきかを探る。
目次
第1部 “けもの”と人びととのかかわり(鈴鹿山麓のけものと人びと;野洲川下流域のけものと人びと;主な狩猟獣と現代の狩猟)
第2部 “けもの”との共存について考える(滋賀県でのサルと人との共存について考える;家畜放牧ゾーニングによる獣害回避対策;大学と地域が一緒になってイノシシとの共存を考える―テレメトリー調査を中心に)
著者等紹介
高橋春成[タカハシシュンジョウ]
奈良大学地理学教室教授。博士(文学)。滋賀県環境審議会自然環境部会長。滋賀県移入種問題検討委員会哺乳類部会長。生物環境アドバイザー
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