空の目―シャマン・ラポガンの海洋文学〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883231959
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0098

内容説明

空の目は、一人でタタラを漕ぐ彼の良き相棒だった。右手の釣り糸の先の針には、生きたオスのトビウオがつけられていた。シャマン・ラポガンは舟を造り、夜の漁に出、海に潜って魚を捕る。タオ族の作家として、海洋文学作家との出会いを求めて世界を航海している。それがこの作家の創作の道である。2014年度“中山杯”華僑華人文学賞受賞作品。

著者等紹介

シャマンラポガン[シャマンラポガン]
夏曼・藍波安。1957年台東県蘭嶼郷紅頭村イモロッド生まれ。タオ(ヤミ)族。漢名は施努来。国立清華大学人類学研究所修了。人類学碩士。現在、国家実験研究院海洋科技研究センター副研究員

下村作次郎[シモムラサクジロウ]
1949年和歌山県新宮市生まれ。関西大学大学院博士課程修了。文学博士。現在、天理大学国際学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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belier

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台湾本島の南東沖にある蘭嶼島に住むタオ族が主人公の小説二編。作者もタオ族。タオ族は伝統的に漁で生活しているが、近代化の影響は逃れられない。彼らからすると台湾人と大陸系漢人との相克も対岸の火事のはずだが、影響されないわけにはいかない。よって二作品とも苦難があり、その中からほのかな明かりが見えて読後感はさわやか。表題作は、蘭嶼島版の「老人と海」。魚が減っていることが語られ不吉な影が忍び寄るものの、亡くなった娘と閩南人の夫の間に生まれた孫に伝統を伝え、民族間の和解にも希望が見える。タオ族独特の文化も興味深い。2023/04/23

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