内容説明
台東平原の西端にある小村タマラカウでブヌン族誤殺事件が起きる。ブヌン族とのあいだに戦端が開かれ、タマラカウ青年マテルは、男たちを率いて戦う。一方、日本植民地当局は原住民族を完全に掌握しようと、タマラカウへの干渉を強める。数十年を経て明かされたタマラカウの秘密、敵を惑わせる女巫たちの力量、日本当局の思惑、村の指導者たちの苦悩と決断。
著者等紹介
巴代[パタイ]
1962年台東県卑南郷泰安村タマラカウ(大巴六九)生まれ。プユマ族。卑南国民中学卒業後、中正預校、陸軍官校で学び、職業軍人になる。教官を務めたのち、2006年退役。2005年台南大学台湾文化研究所修士。2002年「薑路」で原住民報導文学賞を、2008年『笛鸛』で台湾文学賞を受賞。台湾原住民族文学ペンクラブ副会長
魚住悦子[ウオズミエツコ]
1954年兵庫県相生市生まれ。大阪大学大学院文学研究科修士課程修了。文学修士。現在、国際交流基金関西国際センター日本語教育専門員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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