内容説明
韓国の「植民地経験」と「脱植民地化」の相互因果的関係を明らかにした画期的なポストコロニアリズム文化論。
目次
「植民地的主体」への追求―隠蔽と構築のポリティックス
1 翻訳と移植の交差―植民地以前(キリスト教文化の受容と「ハナニム」の誕生;近代初期韓国作家の言語横断的実践―近代小説という表現制度の移植)
2 支配と被支配の屈折―植民地期(被支配者の言語・文化的対応―金史良「草深し」;民族と民族語の存在拘束―金史良「光の中に」;植民地「国語」作家の内面―金史良「天馬」)
3 国民文化という蹉跌―植民地以後(韓国近代文学における母語中心主義;「抗日闘争文学」というイデオロギー―金史良の中国脱出紀行『駑馬万里』;「恨」言説における自民族中心主義)
著者等紹介
鄭百秀[テイヒャクシュウ]
1962年、韓国大邱生れ。東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化コース博士課程修了。現在、桜美林大学国際学部・リベラルアーツ学群准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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