内容説明
漢族系台湾人による代表的言説「他者」との文学対話。
目次
原住民に母語で詩を書かせよう―モーナノンの詩作をめぐる随想(楊渡)
族群のエクリチュールと国民/国家―原住民文学について(彭小研)
文学の原住民と原住民の文学―「他者」から「主体」へ(陳昭瑛)
パイランの森に住む文学の猟人―台湾原住民の漢文による記述の試読(傳大為)
山海の世界―台湾原住民文学について(杜国清)
アイデンティティと記憶―アウーの創作から探る原住民女性の著作(楊翠)
アイデンティティの戦闘位置―ワリス・ノカンの場合を例として(魏胎君)
迷霧を払って祖先の魂を取り戻せ―台湾原住民文学問題初探(彭瑞金)
「漢」夜いまだ懼るるべからず、なんぞ炬を持ちて遊ばざらんや―原住民の新文化論述(廖咸浩)
言語、生命経験、文学創作―試論・アウヴィニの『雲豹の伝人』から『野百合の歌』までの心の歴程(王應棠)
原住民は文学「創作」を必要としているか(邱貴文)
出版される台湾原住民(陳雨嵐)
台湾オーストロネシア諸語の分布と民族移動(李壬癸)
台湾原住民族文化文学年表
著者等紹介
下村作次郎[シモムラサクジロウ]
1949年和歌山県新宮市生まれ。関西大学大学院博士課程修了。文学博士。天理大学国際文化学部教授。中国現代文学・台湾文学・台湾原住民文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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