出版社内容情報
法律、教育、民族、歴史、文学、文化人類学、映画、ドキュメンタリー、音楽、文物、コスモロジーなど台湾原住民族を多元的な視野から知りうる一冊!
まえがき 山本春樹
第一部──現在から未来へ──
台湾原住民族の存在と将来 孫大川(堤智子訳)
台湾原住民の歩み──2003年を振り返る 黄智慧
憲法にみる原住民族条項 浦忠勝(胎中千鶴訳)
台湾原住民族の教育問題 パスヤ・ポイツォヌ(山本和行訳)
台湾平埔族のアイデンティティ 施正鋒(森田健嗣訳)
文学から読みとる台湾原住民族の今 山本春樹
原住民族女性作家の誕生―リカラッ・アウーのアイデンティティー― 魚住悦子
第二部──歴史と記憶──
サオ族の族名淵源――台湾十番目の原住民族 □相楊(魚住悦子訳)
なぜ牡丹社民は琉球漂流民を殺害したのか?――牡丹社事件序曲の歴史人類学的素描 紙村徹
物語の終焉――映画と教科書の『サヨンの鐘』 下村作次郎
元高砂義勇隊マヤウ・カッテの戦争の記憶 池田士郎 175
タバロンのアミ族と日本の歌――1995・1997・1998年の調査より 小林公江
方位観をめぐる空間認識について 吉田裕彦
天理参考館の台湾原住民コレクション――中山正善と張燿焜のライフヒストリーから 杉野友香
台湾原住民文族誌ドキュメンタリーの今昔 胡台麗(石丸雅邦訳)
参考資料 台湾原
台湾原住民族運動の歴史と現状/彼らはいま何を考えているのか
目次
現在から未来へ(台湾原住民族の存在と将来;台湾原住民の歩み―2003年を振り返る;憲法にみる原住民族条項;台湾原住民族の教育問題;台湾平埔族のアイデンティティ;文学から読みとる台湾原住民族の今;原住民族女性作家の誕生―リカラッ・アウーのアイデンティティ)
歴史と記憶(サオ族の族名淵源―台湾十番目の原住民族;なぜ牡丹社民は琉球漂流民を殺害したのか?―牡丹社事件序曲の歴史人類学的素描;物語の終焉―映画と教科書の『サヨンの鐘』;元高砂義勇隊マヤウ・カッテの戦争の記憶 ほか)
著者等紹介
山本春樹[ヤマモトハルキ]
1946年生まれ。東北大学大学院卒業。天理大学国際文学部教授。専攻:分野宗教学、インドネシア研究
黄智慧[コウチエ]
台湾雲林生まれ。大阪大学大学院人類学博士課程修了。台湾中央研究院民族学研究所助手。専攻:文化人類学、日本研究、沖縄研究
パスヤポイツォヌ[パスヤポイツォヌ]
1957年、嘉義県阿里山郷特富野生まれ。中国文化大学博士課程修了。文学博士。台北市立師範学院教授。行政院原住民族委員会副主任委員
下村作次郎[シモムラサクジロウ]
1949年、和歌山県新宮市生まれ。関西大学大学院博士課程修了。文学博士。天理大学国際文化学部教授。専攻:中国現代文学、台湾文学、台湾原住民文学
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