知里幸恵―十七歳のウエペケレ

個数:

知里幸恵―十七歳のウエペケレ

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ B6判/ページ数 330p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883231287
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

出版社内容情報

本書は19歳で亡くなったアイヌの女性・知里幸恵の青春の物語。幸恵は「ア
イヌ最後の最大の叙事詩人」である祖母・モナシノウクの懐で聞いたアイヌの
世界を『アイヌ神謡集』という本に書き残して夭折。著者が30年にわたって幸
恵を追いもとめ、アイヌ世界の伝承を体現した幸恵の生涯を入念に描いた決定版。

ぷろろーぐ
1 東京で死んだアイヌの少女
2 知里家と金成家
3 アイヌにもあった創氏改名
4 ヌプルペッ=登別の少女
5 コタンに咲く花
6 秘話一つ
7 新しい母校
8 「知里幸恵は旧土人なり」
9 「海が懐かしくて……」
10 「近文の一夜」
11 十七歳のウエペケレ
12 「此の砂赤い赤い」
13 幸恵恋譜
14 『炉辺叢書』
15 『ウタリグス』
16 東京へ・・少女の旅
17 Shirokanipe ranran pishkan
18 ハイタヤナ
あとがき
資 料(1~15)
1『アイヌ神謡集』 2「A様」 3「A2」 4「A3」 5ハイタヤナ
6アイヌ神謡集 序 7本間重より幸恵あて手紙 8知里なみから金成マツあて 葉書 9夢の秋 10 豊栄小学校創立一〇周年記念祝辞 11高等科一年の手紙 12近 文便り 13金成マツから金田一京助あて手紙 14-1知里幸恵発信手紙 14-2金 田一京助から幸恵あて手紙一覧 15知里幸恵年譜

「ぷろろーぐ」より
 「銀の滴降る降るまはりに、金の滴
 降る降るまはりに。」と云ふ歌を私は歌ひながら
 流に沿つて下り、人間の村の上を
 通りながら下を眺めると
 昔の貧乏人が今お金持になつてゐて、昔のお金持が
 今の貧乏人になつてゐる様です。
 海辺に人間の子供たちがおもちやの小弓に
 おもちやの小矢をもつてあそんで居ります。 
 「銀の滴降る降るまはりに
 金の滴降る降るまはりに。」といふ歌を
 ………
                 (知里幸恵『アイヌ神謡集』大 ・8 郷土研究社版より)
 最近はこの詩、耳にする機会が多くなった。若い人のなかには、ここ十数年、中学校の国語教科書に載っているので思いだす人がいるのでは……。
 『声に出して読みたい日本語』(斎藤孝 草思社)という、よく売れている本がある。そのなかの「物語の世界に浸る」の章に、川端康成「伊豆の踊子」、紫式部「源氏物語」、芥川龍之介「蜘蛛の糸」などと並んでこの一節がある。それをみたとき、私は嬉しくなった。この詩を世におくった、″知里幸恵″という女性の生涯を長いあいだ追いかけてきていたので──。

 知里幸恵は

知里幸恵生誕100年記念出版!
幸恵伝記の決定版

内容説明

だれにでも「青春」がある。これは19歳で亡くなったアイヌの女性・知里幸恵の青春の物語。幸恵は「アイヌ最後の最大の叙事詩人」(金田一京助評)である祖母・モナシノウクの「お婆ちゃん子」としてかわいがられて育った。祖母の懐で寝物語に聞いたアイヌの世界を『アイヌ神謡集』という本に書き残して夭折。このような伝承の形は、いまの日本では忘れ去られてしまった。本書は、著者が30年にわたって幸恵を追いもとめ、アイヌ世界の伝承を体現した幸恵の生涯を入念に描いた決定版である。

目次

東京で死んだアイヌの少女
知里家と金成家
アイヌにもあった創氏改名
ヌプルペッ=登別の少女
コタンに咲く花
秘話一つ
新しい母校
「知里幸恵は旧土人なり」
「海が懐かしくて…」
「近文の一夜」
十七歳のウエペケレ
「此の砂赤い赤い」
幸恵恋譜
『炉辺叢書』
『ウタリグス』
東京へ―少女の旅
Shirokanipe ranran pishkan
ハイタヤナ

著者等紹介

藤本英夫[フジモトヒデオ]
1927年北海道天塩生まれ。1950年北海道大学卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

せっぱ

4
「アイヌ神揺集」で幸恵のアイヌ語のローマ字表記や日本語訳に関する非凡な才能に触れ、その生涯を知りたく読んだ。教会で伝道に携わる叔母を助ける形で幼い頃から親元を離れて暮らしていた事情など興味深い。教会で日々新聞を 読む機会があったこと、同居していた祖母からアイヌの唄を覚えたこと、同じ学校に通うアイヌの子供たちに授業のおさらいをしていたことなど、神揺集に繋がる知識の片鱗を感じた。また、幼い頃からアイヌとして、キリスト教徒としての自分を内省することも多かったのでは。東京で綴った日記と照らし合わせて再読したい。2018/01/07

でろり~ん

2
辛く、寂しい読後感でした。著者について何も触れられていないのは何故なんでしょう。せっかくの労作なのに、もっとたくさんの写真や図解が欲しかったです。写真の印刷に費用がかさむという時代でもありますまいに。日本が世界を知って、ある種の強迫観念に踊らされていく時代。アイヌ民族が内地人の文化に浸食されていく時代。二重の開眼性が求められたのかもしれないですね。不機嫌の時代。そうした中で口承文化を文字として残してくれた業績は、有難く、奇特なことだと思います。言葉とはなんと不思議なものでしょう。民族をつないでくれますね。2018/05/19

雨彦

1
一節が国語の教科書にもとりあげられた前作の拡大版。40数年をへることで得た新事実や環境の変化などを踏まえ、よりよいものになっている。2013/06/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/449684
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品