出版社内容情報
ダウン症の恵子とともに生きる芸人一家のありのままの生活を密着報告。「家族とはなにか、生きるとはなにか、障害とはなにか」を考えてほしいと、芸人一家は訴えている。「ある意味では障害児(者)に対し最も偏見を持っているのはその親かもしれない」ともいう。
この本の出版にあたって/ 「ダウン症」とは何か
第1部 家族の絆 夫婦
◎斎藤美恵子(柏穂藤雪)
◎斎藤廣美(本城勝真)
◎出会いと結婚
第2部 家族の絆 兄と姉たち
◎斎藤 恵(柏穂藤月) 長女
◎斎藤光司 長男
◎斎藤弓子(柏穂藤花) 次女
◎斎藤恵子 三女
第3部 恵子の誕生と闘病生活
◎恵子誕生
◎八年間にもわたる恵子の闘病生活――先天性心疾患
第4部 風の祭典
◎「風の祭典」は恵子の生きがい
◎「風の祭典」の目指すもの
◎「風の祭典――恵子と共に」を広島でやってみて 実行委員長・末岡幸子
◎「風の祭典 恵子と共に」活動経過と計画
◎真の福祉を目指して
第5部 特別座談会/ダウン症児をもつ親の本音…
ダウン症児に対する教育の現状/特殊学級の閉鎖性をなくすこと/異質なものを認める心を培う/まずは仕事をさせてみてから判断してほしい/親が子供の可能性を奪っているかも……/真の「共生」とは何かを考えてほしい
私たち家族は、天使からの贈り物の恵子を通して、人類に貢献するチャンスをいただいた。「風の祭典」を見た人は恵子の発する無言のメッセージから「憤りを起こす」。感動・感激・やる気・根性・勇気・命の尊さ・やさしさ・思いやり・愛という憤りを……。だから、この公演を世界中の人に観ていただき、幸福になってもらう。それが恵子を授けていただき、人生の大切さは何かを教えてもらった、我々家族の感謝であり、やり続けることが、いつまでも恵子と共に生きていられることにつながるから……。恵子がこれからも我々に与え続けてくれる愛を、世界中の人とわかち合うために!(本文より)
障害をもっても「普通の子」だから可能性を伸ばしたい
内容説明
ダウン症をもつ娘を中心に芸人一家が作る舞台を通して、「生きるとは何か」「家族とは何か」を伝える感動の物語。
目次
第1部 家族の絆、夫婦
第2部 家族の絆、兄と姉たち
第3部 恵子の誕生と闘病生活
第4部 風の祭典
第5部 特別座談会/ダウン症児をもつ親の本音
取材ノートから 親が変われば子供も変わる
著者等紹介
奥野真人[オクノマサト]
1945年札幌市生まれ。人物往来社、秋田書店(手塚治虫氏担当)などで編集業務を行う。退社後、フリージャーナリストとして、主に小学館の雑誌(『教育技術』『SAPIO』)などに教育記事を執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。