目で見る金ぴか時代の民衆生活―古き良き時代の悲惨な事情

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  • サイズ A5判/ページ数 269p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784883231072
  • NDC分類 253.06
  • Cコード C1022

出版社内容情報

"本書はOtto L.Bettmann,The Good Old Days;They Were Terrible!(New York:Random House,1974)の全訳である。本書が著われるに至った経緯については、その「序」に筆者自身が語っている以上に説明を要しないであろう。あえて一言でまとめるならば、過ぎ去った時代に村する過剰なノスタルジーを排し、より現実的なまなざしを向けよう、というものになろう。
「金ぴか時代 」とは南北戦争後のアメリカにおける浮わついた好況を風刺した言葉である。ここに読者は、先だっての日本のバブル期にも似た状況を発見するだろう。オットー・ベットマンは「アメリカ出版界におけるピクチャー・マン」と呼ばれ、300万枚に及ぶ絵画・写真・イラストなどの図像資料のコレクターである。その厖大なコレクションから縦横無尽に資料を再構成し、当時の民衆の姿をまとめあげた本書は「古き良き時代」の恐るべき実相をあらわにしている。
"


1章 環 境
 動物の糞尿公害/工場の有毒ガス/ごみためのニュー ヨーク/都会の風/熱波に苦しむニューヨークの夏/ 悪臭の町シカゴ/すすの町ピッツバーグ
2章 交 通
 鉄道馬車の惨状/道路の横断は命がけ/高架鉄道(エ ル鉄道)/冬の路面鉄道/トロリー電車の登場
3章 住 宅
 タウンハウス/借家のもめごと/集合住宅の生活/労 働者と不法占拠者たち/スラム街/スラムの子どもた ち
4章 田舎の生活
 台所仕事は奴隷労働/井戸水の安全度/夏の虫は狂暴 /ストーブの煙に苦しむ冬/浮浪者の脅威/農村の子 どもたち/窮乏の時代/自然の女神/フロンティアの 孤独/都会の罠
5章 労 働
 労働条件/産業事故/スウェットショップ(労働搾取 工場)/児童就労/生活水準/ストライキ/技術革新
6章 犯 罪
 通りの犯罪/青少年非行/警察という茶番/ニュー  ヨーク市民をたたきのめす警官たち/収賄/売春/利 権屋と略奪者/法律/処罰もまた犯罪的/リンチ
7章 飲 食
 肉には注意/ミルク/バター/食品添加物/路上の子 どもの食べ物/食習慣/大西部の食事/酒/酒びたり の田舎/酒場
8章 衛詰は軍隊とともに 
 コラム8 ジェイコブ・リースのスラム改革 
 コラム9 ジェーン・アダムズのハルハウス 
 コラム10  自転車大流行 
 コラム11  映画娯楽の黎明 


庶民映す社会史の原点(西日本新聞1999年4月25日)
 実にユニークな本が出版されて、とてもうれしい。
 原書は四半世紀前に出版されたものだが、その場限りで消えていく時事問題などの本と違って、永遠に力強く生きていく魅力を備えている。
 著者のオットー・ベットマンは、なんと三百万点という写真、絵画、イラストを収集してベットマン資料館を作り、これをレンタルするという仕事を始めたユダヤ系アメリカ人である。
 邦題の「金ぴか時代」は「トム・ソーヤーの冒険」や「ハックルベリー・フィンの冒険」を書く前のマーク・トウェインが、1873年にチャールズ・ウォーナーと合作で発表した小説のタイトルだ。
 南北戦争後にアメリカ社会を支配した拝金主義を皮肉った表現で、キラキラ光る物質的繁栄の時代に、陰では庶民がこんなひどい生活をしていたのだということを明らかにした原著の趣旨に、この邦題はいかにもふさわしい。
 なんといってもこの本の強さは、収集した資料、とくにイラストをふんだんに使っている点にあり、読者は次から次へ信じがたいようなイラストに心を奪われることだろう。
 かつて歴史の記述は政治がその中心になっていた。日本でも近年にな

内容説明

アメリカのバブル時代、民衆の悲惨な生活誌。「金ぴか時代」とは南北戦争後のアメリカにおける浮わついた好況を風刺した言葉である。「アメリカ出版界におけるピクチャー・マン」と呼ばれ、300万枚に及ぶ絵画・写真・イラストなどの図像資料のコレクターである、著者の厖大なコレクションから縦横無尽に資料を再構成し、当時の民衆の姿をまとめあげた。

目次

1章 環境
2章 交通
3章 住宅
4章 田舎の生活
5章 労働
6章 犯罪
7章 飲食
8章 衛生
9章 教育
10章 旅行
11章 レジャー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kanaoka 57

2
アメリカの南北戦争から20世紀はじめのアメリカの庶民の悲惨な姿が大変わかりやすく描かれている。 食品・公害問題等は、現代中国、戦後日本が経験してきた問題の原初的な姿がアメリカにあったことがうかがえる。常に忙しく金儲けに励み、休暇やレジャーという概念をもたなかった姿は、バブル時代の日本をイメージさせる。 日本で戦後の高度成長期のノスタルジーに浸るように、アメリカでもこの時代のノスタルジーに浸る姿があるというのも面白い。何かと考えさせられる本でした。 幸せは偽造された過去にあるのではなく、今ここにあるのだ。2015/09/08

tama

1
図書館本 書棚から。 アメリカ人にとっての古き良き時代(1860南北戦争:幕末~1920大恐慌)の実情はこうだ!というのを沢山の図版(恐らく当時の新聞挿絵)で延々書き連ねる。残念ながら「いつ」「どんな方法で」「どれくらいかかって」改善されたかは殆ど書かれていない。知りたいんだけどなぁ。思うに、改善のきっかけはこれほどの量の新聞報道がずっと続いていたからではないか?例え、時代によってはセンセーション優先であったにしても、事実の報道というシステムが途絶えなかったのは、アメリカ(市民)の立派さだと思う。2014/03/19

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