出版社内容情報
今を生きる! 私を生きる!
41人へのインタビュー
女だてらなんていわせない
郵便配達 受取人は日に三千人をこえます
美術学校の校長 スカートなんかはいたことがなかったわ
看板製造業「執念のトスニ」っていわれてます
バーテンダー 両親には内緒。でも自分にあった職業です
ベルガール ホテルの全てのサービスを担っています
ソムリエ 顔を見ただけで客の好みが分かります
不動産業の社長 失礼なお客さんも多いんですよ
ニット製造業の社長 営業先でバーのマダムとまちがえられたり
カーレーサー 子供のころからのスピード狂
野球のアンパイア くだしたジャッジを貫くずぶとさが必要
造景設計技術士 男たちとわたりあわなければいけないのが大変
テッ拳道の師範 夫婦あわせてテッ拳道十投
弁護士 実力さえあれば全てを克服できます
なせばなる
寝具デサイナ- 生き残るために追れわれる日々
発明家 発明が生活で趣味
舞台俳優 教壇と舞台を両立させて
宝石研磨士 アクセサリーに魅せられて日本に学ぶ
ピアノ調律師 夫から「家庭を忘れるな」といわれます
表具師 とくに主婦に勧めたい職業
工具 弟二人を学校にやりながら輸出に貢献する
ツポッキの好きな努力家
解 鋭
1990.12.24 河北新聞
ブックスタンド
韓国は儒教の伝統を持つ国だから、韓国女性は男性に従順で、生活力があるという見方だけが膨らみがちだが、経済成長が進み、離婚率や未婚率が高まるなど、既成の概念だけではとらえられない。本書は韓国の雑誌に掲載された女性インタビューを翻訳し、まとめることで、生の声から韓国女性の現在の姿を描き出した。
38人のインタビューが収容されている。かつてヒットした映画「トスニ」の主人公のように生活力があって人生に勝利したタイプと違って、自分だけの生き方を選び貫く新しいトスニの時代に入っていることを教えてくれる。著者は通訳を得意とするフリーライター。
1990.12.16 朝日新聞
日本とは一衣帯水の間柄なのに、韓国女性の実像はあまり見えて来ない。本書は韓国の雑誌に載った様々な職業の女性や信念に生きる人たち40余人をとり上げ、その生活を通して女性の置かれた現況を解説付きで紹介する。中には広告塗装など男性分野への進出も目立つが、家計のため28年間に30も職を変えた国会議員夫人の献身ぶりは日本での常識を越えて感動を呼ぶ。どの女性も質問に答える口調に気負いがないのが印象的だ。