内容説明
都会に生きる人々が本当に体験した、打ち震えるほど怖くて、切ない物語集。戦慄か・感涙か・実録の40話!
目次
第1章 何かがいる場所(タバコを吸う人;汚部屋 ほか)
第2章 身近なものたちの怪(シロ;猫が感じたもの ほか)
第3章 魂の声(母の思い;伯父さんらしい挨拶 ほか)
第4章 夢の招き(祖父の記憶;父のいる場所 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モモ
42
街の怪談。身の回りの怖い話がたくさん。いじめを苦に自殺した男の子の母親が、男の子の幽霊が出ると噂される現場に毎日おとずれる。幽霊でも会いたいという話は、つらい。2022/06/18
澤水月
30
素朴だけど「本当にあった話を聞いたのだろうな」という感じに満ち、怪談の原点に触れられ良い。有名版元の有名シリーズに多い「ケレン」はないけれど、「え、そう展開しますか」というお話も結構あり、私は買ってよかった。残虐系はほとんどないけれど少し切なく懐かしく日常のエアスポットを味わえる。文庫でなく単行本なので実本確かめをお勧めしますが。風の怪談舎はライター集団だそうです2016/06/25
すがやん
26
怖いというより、侘しさや哀しさを感じる実話怪談。でも、グッと胸に突き刺さるようなものは無い。どこかで聞いたことがあるような、さらっと読んで楽しめるけど、どれも記憶に残らない。素朴な印象の怪談ってあるんだな…2016/09/01
シガー&シュガー
13
街の誰かの体験談、という形にはなっているけれど、「風のうわさで聞いたんだけどね…」で始まってもいいような軽い怪談の詰め合わせ。驚くようなものは少ないものの読み飽きたパターンに終わっているわけではないため、友達との茶飲み話を楽しんでいるような身近な感覚で読めました。胸が暖かくなる話のイメージが強く残ったため、怪を通して市井の人々の生が語られる、もしかして人情噺なのかもな、という印象で終わりました。2017/03/14
柊子
13
我が家のすぐ近くにも、じきにつぶれる店がある。貴金属店だった時も、フレンチやイタリアンだった時もなぜか続かない。しばらく空店舗だったけれど、今は有機野菜関連の店になっている。が、今度は続くかどうか。「つぶれる原因」より。2016/10/21
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