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ちくま文庫
嘘八百―明治大正昭和変態広告大全

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480426871
  • NDC分類 674.04
  • Cコード C0163

出版社内容情報

内容は後日登録

内容説明

1990年代に大きな話題を呼んだ、『もつと面白い廣告』と『嘘八百』シリーズ(全四巻)から、著者が選び抜いた“変態”広告の傑作を一冊に。「広告は人間の欲望の写し絵である」という著者の視点から、明治・大正・昭和の面白広告が勢ぞろいした。毛生え薬やら乳バンド、さらには身長の伸びる機械などなど、これは近代日本の大衆のもうひとつの欲望史であり生活史でもある。

目次

第1章 嘘につける薬(薬品)
第2章 珍案特許(珍品・逸品)
第3章 人には言えぬ悩みあり(性関連)
第4章 あなたは美しくなれる(化粧品)
第5章 良い嘘は口に甘し(食品・嗜好品)
第6章 言葉の曲芸団(娯楽・その他)

著者等紹介

天野祐吉[アマノユウキチ]
1933年生まれ。創元社など出版社数社に勤めたのち、博報堂に勤務。その後独立し、『広告批評』を創刊する。同誌を発行するかたわら、コラムニスト、童話作家としての仕事も手がけ、2002年11月からは松山市立子規記念博物館館長も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がらくたどん

57
文春の『嘘八百』シリーズと『もっと面白い廣告』からの厳選編集。薬品・珍品・性関連商品・化粧品・食品・映画書籍他の六章(各章に導入口上付き)に前口上と後口上が付いた折り目正しき親切な一冊。「変態」とあるがこれは「常態を変じた」要するに捻りを効かせた意と捉えるのがよかろう。人を真の不幸に陥れない程度をきちんと見切ったような「嘘をつく技術の退廃」を嘆きつつ、「嘘は想像力の産物」をモットーに集めに集めた「うっそ~♪」な広告を惜しげもなく廉価で頒布!このご時世に太っ腹じゃあないですか。百聞より一見を。アッカンベ~♪2024/10/15

Saku

19
嘘を嘘と見抜ける人向けの嘘を楽しむ広告集。明治、大正、昭和のコピーライターもいい仕事している。面白かったのは、昭和釜というご飯と汁物が同時にできるという触れ込みの珍品。「絶対爆発せぬ」と強調しているのが逆に怖い。あと、現代でもそうであるがどこの誰ともわからない博士が登場してきて商品にお墨付きを与える広告が多いあたり、根っから日本人は権威に弱いんだなとしみじみ思う。 2023/05/11

蛇の婿

12
『もつと面白い廣告』と『嘘八百』シリーズ(全四巻)から、著者が選び抜いた“変態”広告の傑作(「BOOK」データベースより)星新一のお父さんの会社『星製薬』の出した広告と森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』に出てくる『良薬は口に甘し』の浅田飴の広告を発見。…ジュンパイロのほうは無かったですww収録された物はあきらかに嘘(誇大広告)とはいっても、あんまりにも詐欺的な嘘を描いた広告は入っていないのがミソでしょう。微笑ましいものしかないので、見ていて優しい気持ちになれますwそのセンスに脱帽する広告もあるほどw2016/06/08

6
明治から昭和の頃の、胡散臭さ満載な新聞広告を紹介した本。「頭脳の不完全なるものは馬鹿であります」とか、言葉選びがすごい。言葉も絵もインパクトがすごく、全力で煽ってくるのが面白かった。2015/08/08

うにこ。

5
明治大正昭和の時代に燦然と輝いたいかがわしい広告を集めて紹介した本。 ああ、これは嘘というよりハッタリだなあというような、あっけらかんとした明るい誇大広告まみれで、添えられているツッコミも短く愛とおちょくり心に溢れた的確な内容で、くすくすケラケラ笑えます。 医薬品と下半身関係はやっぱり怪しいのが多くて面白いね! それと好対照なのが子供向け商品の広告。 歯磨き粉の広告は絵本みたいだし、グリコは語呂が良くて明朗快活で、暗唱しても楽しそう。 あっさり読めてにっこりできる、良い本でした。2011/08/17

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