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村上春樹いじり

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883205967
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0090

内容説明

こんな読み方、できるんだ!?誰も言わなかった村上春樹論。『―多崎つくる―』を論じamazon史上最多の共感を呼んだ著者による長編13作レビュー。

目次

風の歌を聴け―感情移入できない小説。その原因をつかさどる「春樹的クール」とは?
1973年のピンボール―「どんどんさわってくる」春樹エッセンスの凝縮作
羊をめぐる冒険―不快の域に達するコーヒー押し、および「知らんがな問題」
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド―「春樹らしさ」の喪失と、「春樹らしさ」への郷愁
ノルウェイの森―「ワタナベと直子の悲劇」を解決するたったひとつの冴えたやり方
ダンス・ダンス・ダンス―あなたは、主人公と五反田君とのクールセッションを直視できるか?
国境の南、太陽の西―ドロドロ不倫を招く、サオ主体な主人公のナルシストな生き様に困惑する
ねじまき鳥クロニクル―伏線を回収しない春樹によってもたらされた地味~な冒険譚
スプートニクの恋人―異色の失恋物における「春樹流振られスタイル」への戸惑い
海辺のカフカ―愛すべき萌えじいさんナカタとヤンキー星野くんという、春樹文学の革命
アフターダーク―春樹文学史上、最もリアクションしづらい小説
1Q84―オシャンティーじゃないものに冷たすぎる春樹による「絶望の書」
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年―イカ臭いサラリーマンの妄想小説

著者等紹介

ドリー[ドリー]
1990年、岡山県生まれ。高校卒業後、歯科医を目指して大学歯学部に進学するも諸事情によりドロップアウト。ブログ「埋没地蔵の館」において、ビジネス書から文芸作品まで独自の視点から書評を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

156
おもしろかった。ブロガーさんが村上春樹の本を弄り倒しながら魅力を語る一冊。でもこの本がおもしろく感じるのは、自分が村上春樹に対して苦手意識を持っているからなのかもしれないとも感じる。にもかかわらず、もう一度村上春樹に挑戦してみようかなとも思える。なるほど、そういうツッコミを入れながら読めば村上春樹の作品は楽しむことができるのかーという気付きが得られたということなのかもしれない。というわけで何度か読み進めては挫折していた多崎つくるを再読してみる。2021/06/10

風眠

63
中学生の時、村上春樹にどハマりした。今思うと雰囲気に酔っていただけなんだけども、ことごとくおしゃれな感じと、優柔不断な言葉の遠回しさが素敵って思ってたのね(同じような理由で銀色夏生にもハマっていた)。そんなこんなで私も大人になりまして、今ではスノッブやらメタファーやらは「知らんがな」です。前置きが長くなりました。この本、人前で読めないやつです。最初から最後までほぼ笑いっぱなし。そうそうそう!って、著者のつっこみが絶妙過ぎて、しかも的確で。嫌いも極めれば評論になり、大爆笑できるってね、凄いことですよこれは。2020/04/11

HANA

48
村上春樹に対するツッコミ本。ストーリー自体にはあまり触れられず、「春樹的クール」に対して主にツッコミがなされている。僕自身春樹の本は何冊か読んだ程度なので、それほどいい読者とは言い難いのだが、読んでいる最中のむず痒くなる感覚や自分の自意識の一番嫌な部分を見させられているような、中学時代の黒歴史を読んでいるような感覚。あのもやもや感をはっきり解説された気がするなあ。春樹ファンはみんなあのようなCM的生活を送っているのかしら。『アフターダーク』に見られるような構成の問題はもう少し頁を割いてもいいのではないか。2013/12/29

ハイカラ

46
村上春樹のオシャレな感じをいじっている本。ハルキストの方が読んだら憤死しかねないようなことが書いてあるが、俺は別に春樹ファンというわけではないので大変楽しんで読めた。スパゲティー茹でちゃったりする主人公を「いつもの春樹野郎」と斬って捨てているのには爆笑。しかしこれ見てから春樹作品読んだら、いじり的な読み方になっちゃう気がするけど、いいんだろうか。まあ楽しく読めたらそれでいいか。2016/07/17

マエダ

43
小判鮫みたいな本だが笑える箇所も多々ある。2019/12/12

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