内容説明
こんな読み方、できるんだ!?誰も言わなかった村上春樹論。『―多崎つくる―』を論じamazon史上最多の共感を呼んだ著者による長編13作レビュー。
目次
風の歌を聴け―感情移入できない小説。その原因をつかさどる「春樹的クール」とは?
1973年のピンボール―「どんどんさわってくる」春樹エッセンスの凝縮作
羊をめぐる冒険―不快の域に達するコーヒー押し、および「知らんがな問題」
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド―「春樹らしさ」の喪失と、「春樹らしさ」への郷愁
ノルウェイの森―「ワタナベと直子の悲劇」を解決するたったひとつの冴えたやり方
ダンス・ダンス・ダンス―あなたは、主人公と五反田君とのクールセッションを直視できるか?
国境の南、太陽の西―ドロドロ不倫を招く、サオ主体な主人公のナルシストな生き様に困惑する
ねじまき鳥クロニクル―伏線を回収しない春樹によってもたらされた地味~な冒険譚
スプートニクの恋人―異色の失恋物における「春樹流振られスタイル」への戸惑い
海辺のカフカ―愛すべき萌えじいさんナカタとヤンキー星野くんという、春樹文学の革命
アフターダーク―春樹文学史上、最もリアクションしづらい小説
1Q84―オシャンティーじゃないものに冷たすぎる春樹による「絶望の書」
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年―イカ臭いサラリーマンの妄想小説
著者等紹介
ドリー[ドリー]
1990年、岡山県生まれ。高校卒業後、歯科医を目指して大学歯学部に進学するも諸事情によりドロップアウト。ブログ「埋没地蔵の館」において、ビジネス書から文芸作品まで独自の視点から書評を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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徒花
風眠
HANA
ハイカラ
マエダ