女子読み「水滸伝」

秋山 久生【著】

三五館（2010/11発売）

• サイズ A5判／ページ数 206p／高さ 19cm
• 商品コード 9784883205158
• NDC分類 923.5
• Cコード C0090

内容説明

『水滸伝』原典全１００回＋αまるわかり！これさえ読めば、あなたも立派な水滸述。

目次

第１部　長いから、つまみぐい『水滸伝』一気読み（開けるなって言われると、開けたくなるわよね；一芸は身を助けるってコイツのこと；結局、井の中の蛙だったってわけね　ほか）
第２部　好漢が多すぎるのよね…『水滸伝』人物事典（イケメン　なんといっても男前！；軍人　マッチョ好きにはたまりません；ワイルド　男の魅力は強引さ！？　ほか）
第３部　物語の背景だって知りたいわ　呉用先生の裏読み『水滸伝』（中国人は断然七〇回よ！―七〇・一〇〇・一二〇回本の違い；結局、『水滸伝』の作者って誰なのよ？―有名作家から素人まで；宋江さんの実物にはがっかり―三六人から一〇八人への水増し　ほか）

著者等紹介

秋山久生［アキヤマヒサキ］
１９８２年東京都出身。国学院大学大学院史学科卒業。大学では民衆説話の収集などを専門とし、中国古典や歴史を題材とした小説などを執筆中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[アイゼナハ@灯れ松明の火]

女子ではない・・・勿論女子ではないんだけれどもっ!!女子から見た水滸伝ってどんなんかいな、と思ってつい・・・潘金蓮と張氏（林冲の奥様）時々白勝と呉用ほかのナビでお送りする水滸伝入門（百回本のあらすじ付）。イケメン、軍人、ワイルド、やんちゃ、ハイスペック、職人、中間管理職、空気、ジョーカーの切り口で分類される人物事典が泣ける。いくらなんでも空気って（絶句）全員イラスト付なのは、ちょっと嬉しい(*^_^*)

2010/11/23

[金吾]

○水滸伝のあらすじが上手くまとめられています。大量の好漢たちの解説が良かったです。

2024/03/08

[アカツキ]

滸伝のあらすじ、108星＋αの格好良いイラスト付き人物紹介、コラムが書かれた水滸伝ファンブック。これ以上ないほどわかりやすくまとめられていて、ヘタすると原典読むより先にこっちに目を通しておくと読書が捗るまでありそう。林冲の妻・張氏と武松の兄嫁・潘金蓮＋αの軽快なやりとりが楽しく、表情がくるくる変わるイラストが可愛らしい。原典だと林冲が張飛似だと知って驚き、中国では呉用が役立たず軍師扱いされているのに笑う。おっちょこちょいだもんね。

2024/05/12

[赤白黒]

潘金蓮と張氏（林冲の妻）が対談形式で水滸伝のあらすじとキャラクター、時代背景を解説する。テンポ良く繰り広げられるガールズトークが楽しく、長大な物語もサクッと頭に入ってしまう。興味あるけど原典を読むのはちょっと敷居が高い、内容だけお手軽に知りたいという方にお勧め。108星+αのイラスト付きでイメージが膨らむ。

2025/08/09

[荒野の狼]

水滸伝の100回本をもとにした本で、３部に分かれる。第1部は原作の数回分が２ページで紹介されるが、ここは林冲の妻の張氏と武松の兄嫁の藩金蓮が対談を行うという形式になっている。この対談に時に、白勝が加わる。よくまとまっており、水滸伝のあらすじを理解するのにはよい。第2部は、水滸伝の登場人物紹介で、108人すべての好漢と数人の敵役が、1ページに一人から4人まで、イラスト入りで紹介されている。残念なのは、ここに好漢以外の女性の登場人物の紹介は李師師のみであること（藩金蓮と張氏の紹介すらない）。

2015/10/19