卑弥呼の正体―虚構の楼閣に立つ「邪馬台」国

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784883205011
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0090

内容説明

「卑弥呼」と「邪馬台」に新発見!本当の日本がもっと知りたくなる本。古代史から嘘を消す。

目次

『魏志倭人伝』理解の方法
「古朝鮮」探しで“常識”を外す―史料に慣れる
漢の武帝の狙い―「漢の四郡」と「古朝鮮」
ニセ楽浪郡を構想した人々
高句麗の国都を追う―今のピョンヤンに都城はあったか?
謎をたたえる新羅
帯方郡の誤解をとく
意外なる、本当の百済
「倭」のカギを握る「前三韓」―馬韓・辰韓・弁韓
「倭」はどこだったのか
「邪馬台」にまつわるヒント

著者等紹介

山形明郷[ヤマガタアキサト]
1936(昭和11)年、栃木県宇都宮市生まれ。比較文献史家(古代北東アジア史)。中国の史書古典を原書・原典で渉猟すること一路、四十余年。ついに未到の史観の確立に至る。2009年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

68
大胆な説で驚いた。 古朝鮮も三韓も百済も、リャオトン半島の方、すると倭はどこに?  関西説、北九州説も飛んでってしまう。ん~在野研究者は自由だな。 古武術やってた人らし(黒田鉄山のおじいさんの弟子)2021/10/20

へくとぱすかる

46
タイトルにもかかわらず、本書は大半が古朝鮮や高句麗・百済・新羅の所在地についての論考となっている。倭や卑弥呼については、そこから自動的にあぶり出されるという論法で、ラストも近くなってから、あっさり述べられる。遠回りな搦め手からとはいえ、実証的に、従来の研究では証明なしの前提とされる事柄に対して再考を迫るものであり、興味深く読むことができた。2018/09/09

AICHAN

32
図書館本。魏志倭人伝にいう倭国とは朝鮮半島の南部に南北に長く連なる島国、つまり当時の中国人は九州を北にして東北地方が南に来る島国が倭国だと認識していたことには賛成。したがって倭人伝の旅程通りに進めば、邪馬台国は本州にあったことになる。著者は奈良の大和地方だと見ているが、それには賛成できない。もっと賛成できないのは、卑弥呼が王ではなかったという点。卑弥呼がヒミコ・ヒメミコ・ヒメコのどれかだというのは確かだと思うが、怪しい論理で王ではなかったと言い切る著者には到底同意できない。2017/11/26

乱読家 護る会支持!

3
魏志倭人伝に有る、倭、邪馬台は日本ではなく、朝鮮半島の西側の国、地域を指していたとする説。 百済、高句麗といった旧朝鮮の国家は、朝鮮半島ではなくその北部の国であった。明治維新後に、日本の御用学者により、日韓併合の根拠の一つとして歴史を改竄したもの。。。 へえ。面白い。私は、そもそも日本の歴史を語る場合には、日本人が書いた、古事記、日本書紀、各地の風土記から研究すべきであり、これらを横に置いて魏志倭人伝にある「卑弥呼探し」をする古代ファンの日本人には違和感があった。2017/08/27

makio37

3
膨大な文献を読み解くことで古朝鮮・楽浪郡・高句麗・百済・前三韓等の本来の位置をを明らかにし、<倭とはどこだったのか>を導いている。今まで何十年もの間疑うことなく信じてきた常識が、日本史を考える上での前提条件がすべてひっくり返ってしまった。真実が何かは分からないが、一度こちらを知ってしまうと定説の方は馬鹿げて見える。我々が学んだ歴史は御用学者たちによって都合良く歪められた捏造だったのか?貴重な視点を広く国民に知らしめるという意味で、内容から考えると釣りに近い書籍名も許せる気がする。2014/03/23

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