内容説明
「初歩の初歩」から「練達の士」まで、どどいつの楽しみ方、味わい方。
目次
第1章 これが“どどいつ”
第2章 どどいつ交友録
第3章 さて、どどいつをつくろう
第4章 現代どどいつ手引き草
第5章 現代どどいつを味わう
第6章 都々逸の誕生とその夢のあと
第7章 都々一坊扇歌から柳家三亀松一門まで
第8章 「都々逸」という呼び名の衣替え―「俚謡正調」から「街歌」まで
第9章 江戸も明治も「都々逸」の裏に時代の文化―「古典都々逸拾遺集」
第10章 青い目の‘DODOITZU’
第11章 どどいつの未来のために
著者等紹介
中道風迅洞[ナカミチフウジンドウ]
1919年、青森県八戸市生まれ。本名は定雄。早稲田大学卒業後、NHK入局。文芸部長、芸能局長など要職を歴任する。幼少より詩文をたしなみ、短歌、俳句にも造詣の深い詩人である。当時絶大な人気を誇った「とんち教室」(NHKラジオ)の担当となったのをきっかけに、初心者にどどいつの手ほどきをするようになって五十余年、以来どどいつの第一人者であり続けている。NHKラジオ第一「文芸選評・折りこみどどいつ」(毎月第二土曜日、午前11時5分~放送中)の選者として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はちてん
37
都々逸どどいつは七七七五の定型詩。著者は都々逸を現代に広めるべく尽力した方で、この本も力作だと思う。思うけれど、入門者にはイマヒトツ伝わりにくいかも。都々逸に興味があれば、作り方、流れ、大御所の逸話と読みではある。全く私的な考えだが、都々逸は芸事で俳句や短歌のように昇華していないと思う。俳句も芭蕉以前は俳諧という芸事だったから、都々逸も今後変化するかもしれない。ただ都々逸節ともいう三味線の音にのせ粋でオチを含んだ表現は、芸事のままでよいように思う。2014/08/03
太田青磁
24
七七七五というよりも、むしろ三・四-四・三-三・四-五と覚える・たとえ初句と第三句が四・四でも、第二句は四・三でなければ語呂が悪い・まずわかる歌を作れ、他人の共感を呼ぶ歌を作れ、愉快な笑いをよぶ歌を作れ・むずかしい漢語、漢字はどどいつに似合わない・基本のリズムになっているか、これを読んだら他人もなるほどと思ってくれるだろうか・推敲は自作を簡単、素直にする方向で・悲しい、寂しい、恐ろしいなどの形容詞の多用は避けたい・どどいつの結び句は名詞形か終止形できちんと止めた方が落ち着きがあって似合う・選は評論の一種2015/05/15
あっちゃん
16
やはり、現代のよりは、昔のものの方が良い!上手いとは思うけどね(笑)都々逸、流行らないかなぁ!凄く良いのに(  ̄▽ ̄)2019/04/05
5〇5
7
~折り込みどどいつ~ どこか未熟な どどいつだけど いつも目指すは 艶っぽさ2018/12/15
にーな
2
耳ざわりの良い音、音節、リズム。都々逸には前々から興味があったので。語呂が良いのは 三四 四三 三四 五。 タイトル、キャッチフレーズなどなど応用できそう2019/03/17