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内容説明
なぜ、そこまで追い詰められたのか。人間関係の中で生きていくことは、被害と加害の経験を集積していくことではないか―。孤立、暴力、いじめ、不登校、自殺、虐待、拘束、監禁…複雑化、衝撃性を増す家族事件の深層を読む、戦後60年間の日本人の道程。「家族問題」の深奥を問い続けたジャーナリスト30年の軌跡。
目次
1章 立場が問われる取材の旅(家族の内部で起きていること―「聞き手」として歩いて)
2章 だれかのせいか(加害者に潜む暴力の連鎖―宅間守・元死刑囚への視座)
3章 大人は変われるか(いじめ関係はパワーゲーム―『なぜ、いじめっ子は殺されたのか?』解説;帰る場所の物語―親と子どもの痛み ほか)
4章 愛国心が支えになるか(国粋的「国際化」の衣を着たとき―教育基本法改正・一九八九‐二〇〇五年;アジアの風を感じますか―候孝賢監督・台湾‐東京 ほか)
5章 開かれた「私」を(語り始めた男たちの行方―「公共の広場」の役割;待ちわびる心―在日のバイオリニスト・丁讃宇さんに聞く)
著者等紹介
西山明[ニシヤマアキラ]
1949年東京都生まれ。74年共同通信社入社、2004年6月より本社編集委員。90年代より、特にいじめや家族問題、若者の現象などを丹念に取材し現代を問い、人間の深部をやさしい視線で見つめる数多くのルポを手がけた。2005年4月1日永眠
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