• ポイントキャンペーン

鳥はねぐらにかへれども―融けていく家族へのまなざし

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784883203260
  • NDC分類 070.4
  • Cコード C0090

内容説明

なぜ、そこまで追い詰められたのか。人間関係の中で生きていくことは、被害と加害の経験を集積していくことではないか―。孤立、暴力、いじめ、不登校、自殺、虐待、拘束、監禁…複雑化、衝撃性を増す家族事件の深層を読む、戦後60年間の日本人の道程。「家族問題」の深奥を問い続けたジャーナリスト30年の軌跡。

目次

1章 立場が問われる取材の旅(家族の内部で起きていること―「聞き手」として歩いて)
2章 だれかのせいか(加害者に潜む暴力の連鎖―宅間守・元死刑囚への視座)
3章 大人は変われるか(いじめ関係はパワーゲーム―『なぜ、いじめっ子は殺されたのか?』解説;帰る場所の物語―親と子どもの痛み ほか)
4章 愛国心が支えになるか(国粋的「国際化」の衣を着たとき―教育基本法改正・一九八九‐二〇〇五年;アジアの風を感じますか―候孝賢監督・台湾‐東京 ほか)
5章 開かれた「私」を(語り始めた男たちの行方―「公共の広場」の役割;待ちわびる心―在日のバイオリニスト・丁讃宇さんに聞く)

著者等紹介

西山明[ニシヤマアキラ]
1949年東京都生まれ。74年共同通信社入社、2004年6月より本社編集委員。90年代より、特にいじめや家族問題、若者の現象などを丹念に取材し現代を問い、人間の深部をやさしい視線で見つめる数多くのルポを手がけた。2005年4月1日永眠
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みんと

4
家族間のDVや学校や勤め先でのいじめ、殺人などの凶悪な犯罪、それらを起こす人間の背景にはいったい何があるのだろうか。 ほとんどが育った環境に問題があるのではないかと思われる。 暴力は連鎖する。殴られて育てば、人を殴るようになる。 人とのコミュニケーションの手段がわからないのだ。 小学校に忍び込み子どもたちを殺傷した宅間死刑囚も、最後まで反省の念もなく、被害者やその家族への懺悔の気持ちも全くなかった。 全てを人のせいにしかできない人間が多く存在することに胸が痛んだ。2011/09/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1284173
  • ご注意事項