内容説明
自然科学と別の真理性は考えられないのか。あるとすれば、それを何らかの方法で「知る」ことはできるのか。四者の思想を吟味しつつ、科学万能主義を批判し、真理観の更新をせまる。
目次
第1章 西田と直接知(西田初期の思想における宗教と科学;『自覚に於ける直観と反省』と「極限」概念 ほか)
第2章 西谷と直接知(歴史と空の立場;ニヒリズムとその克服―歴史的課題としての宗教哲学 ほか)
第3章 ハイデッガーと直接知(ハイデッガーと直接知;ハイデッガーと禅)
第4章 鈴木大拙と直接知(禅における経験;悟り・覚知・自知・直接知 ほか)
終章(二つの視点;科学をめぐる四者)
著者等紹介
松丸壽雄[マツマルヒサオ]
1945年、東京都生まれ。1978年、京都大学大学院文学研究科博士課程宗教学専攻単位取得退学。1979年より2年間スイス・バーゼル大学神学部留学。1993年より1994年までドイツ・デュースブルク大学第一学群客員教授(哲学担当兼任教授)。2007年より現在まで獨協大学国際教養学部言語文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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