さあ、巡礼だ―転機としての四国八十八カ所

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  • サイズ B6判/ページ数 445p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883201945
  • NDC分類 186.9
  • Cコード C0090

内容説明

無我夢中で歩いてみたら、自分の顔が、見えてきた。20代、30代と二度の歩き遍路を果たした新進作家の新・生き方ガイド。

目次

1 野―阿波の野道で達人と会う(巡礼は道中にあり―プロローグ;遍路事始―第1日目 ほか)
2 海―土佐の海辺に追憶して涙す(土佐日記をひらく―第11日目;西の光につつまれて―第12日目 ほか)
3 山―伊予の山里に人の情けを知る(恐るべき接待慣れ―第25日目;特別養護老人ホーム ほか)
4 空―讃岐の空の彼方に明日が見える(雲のほとりの寺に来て―第38日目;現代火葬場事情 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つちのこ

28
この春、四国遍路に出発する前に半分読み、帰ってから残りを読んだ。著者と同様に、野宿しながら歩き遍路を体験した身としては、歩いてお遍路をするという体力的な厳しさ、その日のねぐらの心配など雑念に振り回される日常が手に取るように理解できた。88ヶ所を結願したあとの著者の思いは、これで終わりにしたくないという、金剛杖を奉納しない態度に表れているが、反面、終わってしまったことの虚さもあったようだ。文章がくどく、冗長で、脱線する部分も多く感じたが、数少ない歩き遍路の体験記としては、充分読ませてくれた作品だった。2023/03/31

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