内容説明
天満宮のこま犬、「千人塚」、第四師団司令部、鶴彬の碑…戦後70年今こそ巡りたい「未来のための記憶」―
目次
第1章 大空襲の傷あと(焼け残った樹々たち;折れた鳥居の柱、壁に残る弾あと;大阪城内に残る弾のあと)
第2章 大空襲の炎に追われて(役に立たなかった防空壕;頑丈な軍用の地下壕;殺された人びとを悼んで)
第3章 戦争をすすめるために(大阪城内の軍事施設;大阪城周辺の軍事施設;敵機の攻撃にそなえて)
第4章 心のなかも戦争へ(大阪城内にあるモニュメント;軍・官・財が一体となって;街なかの「靖国」―忠魂碑たち)
第5章 反戦平和のために(「暁をいだいて闇にゐる蕾」―鶴彬の碑;「聳ゆるマスト」―阪口喜一郎の碑)
著者等紹介
森田敏彦[モリタトシヒコ]
1943年大阪市生まれ。1967年大阪市立大学文学部卒業。堺市立高校、大阪府立高校に勤務し、2003年退職。2011年佛教大学大学院文学研究科日本史専攻博士課程修了。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かみいゆ
2
資料として読了。戦争についても浅い知識しか持っていないのに、さらにこんなにのたくさんの戦争遺産とも呼べるモノが残っているなんて知らなかった。特に砲兵工廠の化学分析場や旧真田山陸軍墓地は圧巻。本著を読んで、実際に訪ねてみたいと思った。大阪在住の自分にとっては、実に興味深い一冊でした。2018/09/29
乱読家 護る会支持!
2
50回を超えて行われ、一般市民33万人が亡くなり、47万人が負傷した大阪への空襲。猛火に耐えた神木、折れた鳥居、弾痕の残る建物。防空壕跡。投下された模擬原爆跡。「八紘一宇」の国旗掲揚塔。陸軍省建物跡。真田山陸軍墓地。。。そして、お決まりの軍国主義批判、ファシズム批判から、、、やはり改憲反対。やはり、来たか!なんで、民間人を大量虐殺した米軍に対しての批判が、この手の本には一切無いのがいつものごとく不思議。2015/12/02
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