戦争に征った馬たち―軍馬碑からみた日本の戦争

戦争に征った馬たち―軍馬碑からみた日本の戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883136551
  • NDC分類 395.8
  • Cコード C0021

内容説明

軍馬碑が語る「もの言わぬ兵士」の実像。戦場に消えた数十万頭の軍馬たち。彼らの碑は私たちになにを語りかけているか。

目次

第1章 戦場に送られた馬たち
第2章 馬を「兵士」に仕立てる
第3章 軍馬の「武勲」をたたえる
第4章 軍馬碑がつくられた
第5章 軍馬碑にこめられた戦争への思い―日露戦争
第6章 軍馬碑にこめられた戦争への思い―日中、アジア・太平洋戦争

著者等紹介

森田敏彦[モリタトシヒコ]
1943年大阪市生まれ。1967年大阪市立大学文学部卒業。堺市立高校、大阪府立高校に勤務し、2003年退職。2011年佛教大学大学院文学研究科日本史専攻博士課程修了。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

更紗蝦

25
戦争中には多くの馬・犬・鳩が動員されましたが、その動物たちのために作られた碑には軍馬を対象としたものが圧倒的に多いのだそうで、以前に読んだやなせたかし氏の『ぼくは戦争が大きらい』という本に、軍馬を世話した話があったことを思い出しました。軍馬がどういった理由で戦争に必要とされ、どういった経緯で徴用されて戦地で倒れ、そして、軍国美談の一つとしてメディアで扱われてきたか等を分析していますが、印象的だったのは、軍馬碑の建立は地方名望家による「ノブレス・オブリージュ」という側面があったという指摘でした。2018/10/22

たまきら

23
読み友さんから。「軍用」ということで供出された馬たちの石碑、今度長野に行ったら探してみよう。よく言えば一丸となって様々な問題に立ち向かえる全体主義も、一歩間違えば伝説のレミングの死の行進。複雑な気持ちで読みました。「戦争に行けない自分の身代わり」という立場の解説も興味深かった。無邪気な顔の白馬と、手綱を握る青年の写真は忘れられそうにありません。2019/02/20

hazama

2
馬カワイソス(;ω;)。殉死美談で戦争推奨感情を高めるとか、古典的手法は単純なだけにいつの世も効果的なんだな。農耕史も合わせて読みたい。2011/07/08

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