内容説明
人々の心をとらえた「絵」と「ことば」。娯楽や信仰の対象として人々に親しまれた「民衆画」。そこには、しばしば「ことば」が添えられ、絵を説明し、ときに絵と共鳴し合うことで、その趣意を民衆の心に、より深く刻んだ。―『源氏物語』起筆の地とされる石山寺の土産の刷り物、中国の親孝行を説く書籍や年画に描かれた「二十四孝図」、近代欧州に広がっていた「呼び売り」の風習など、時代や場所を超えて、その奥深さを紹介する。
目次
第１章 石山寺「源氏の間」の紫式部霊宝図と詞書の表象―「紫式部影」と「紫式部所持源氏物語書写硯」
第２章 初山団扇絵を描いた日本画家 唄野蛾生―群馬県館林市富士原町の富士嶽神社における初心参りを中心に
第３章 民衆絵巻の図像・詞書・画中詞と絵解き―「矢田地蔵縁起絵」「矢田地蔵毎月日記絵」を中心に
第４章 年画「二十四孝図」の詞書の源を考える
第５章 ベトナム（越南）中部南端―チャムの厄除け 降霊儀礼の舞台幕「パニン布絵」について
第６章 ド・ロ版画におけるキリシタン用語
第７章 西欧諸国における民衆画と語り、唄
著者等紹介
原聖［ハラキヨシ］
１９５３年信州伊那谷出身、一橋大学大学院修了。女子美術大学名誉教授・客員研究員。専門は欧州言語社会史、比較民俗学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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衆画比較研究 詞書の視点 無銘性 民衆的使用 唱導絵巻 宣教 伝承維持 絵画の役割 紫式部図 石山寺源氏間影讃 源氏物語 石山寺起筆伝説 詞書の四門 天台教学 紫式部の歌 心だに 空門 初山参り 産育儀礼 命名披露 返礼品団扇 絵解き唱導 詞書の変容 欲参り信仰の流布 年画 二十四孝図 上図下文形式 平易な詩 立身出世 親孝行の結合 ベトナム チャム パニン布絵 正月儀礼 人外武人像 ド・ロ版画 キリシタン用語 教理図五幅 絵解き唱導 あにま 霊魂の救済 文字図像併用 教理教育 民衆画と語り 歌 口頭表現2025/04/27
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