内容説明
未来をひらく8つのマティス研究。21世紀になって可能になった視点でマティスの人生と作品をのぞきこめば、いくつもの複雑な像が万華鏡のように出現する。
目次
マティスがみた巨匠と画家たち―ルーヴル美術館からサロン・ドートンヌへ
アナトミーの擬態、あるいはアラベスクの受肉―“茄子のある室内”(一九一一年)再考
マティスのデザイン思考
開かれた形―一九三〇年代以降のマティスの展開
マティスの切り紙絵/コラージュのインターフェース
マティスの礼拝堂と一九五一年の個展、そしてアトリエ
パリのマティスとニューヨークのマティス―「芸術の中心移動期」におけるその受容
現在地へつながる―日本とマティスの切り紙絵
著者等紹介
大久保恭子[オオクボキョウコ]
京都橘大学教授。博士(文学・大阪大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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多角的で多様な視点 完成概念のシフト 美術という強靭な制度の外にあるもの マティスになる過程 新印象派の技法 フォーヴ 色彩の大胆さ 芸術の革新性 豪奢・静寂・逸楽 ユートピア表象の伝統 装飾性と平面性 アラベスク模様 解剖学的なイメージ インテリアとの色彩的調和 心の中での空間からの脱出 試行錯誤と飛躍の連続 切り紙絵の独自手法 色彩と形態の新たな関係性 インスタレーションの先駆け 人間的という批評言語 本質的表現は抽象的 芸術の中心移動期 ジャンルやメディアの境界を超える モダニズムの枠を超えた視点2025/04/10
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