講談社学術文庫<br> 仕事としての学問 仕事としての政治

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講談社学術文庫
仕事としての学問 仕事としての政治

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065122198
  • NDC分類 002
  • Cコード C0136

出版社内容情報

「職業としての学問」、「職業としての政治」の邦題で読み継がれてきたウェーバーの二つの講演が、今読むにふさわしい日本語で甦る!「職業としての学問」、「職業としての政治」の邦題で読み継がれてきたマックス・ウェーバー(1864-1920年)の二つの講演が、いま読むにふさわしい清新な日本語で甦る。今後のスタンダードとなる新訳、ついに登場!
なぜ本書は「職業としての」ではなく「仕事としての」という邦題を採用したのか? ドイツ語の原語Berufには、生計を立てることとしての「職業」という意味だけでなく、神からの「召命」や「天職」という意味も含まれる。つまり、この語には「……で」と「……のために」という二つの意味が込められており、「職業」という日本語では一方の意味しか表さない恐れがある。そして、この事実は今日、ますます重要性を帯びている。
第一次世界大戦が末期を迎えていた1917年11月7日の講演「仕事としての学問」では、生きることの意味の不確かさ、学問の基礎づけの不確かさのほかに、大学に就職できるかどうかの不確かさが説かれる。さらに、首尾よく大学に就職できたとしても、優れた研究者が常に評価されるわけではない、という事実がある。つまり、そこには「偶然」という要素が拭いがたく存在しており、単に「職業」としてではない意味をいかにして「学問」に見出せるのかが問われている。この問いは、ウェーバーの生きていた時代以上に、今日「学問」を志す人たちにとって切実な問題と言わざるをえない。
そして、ドイツが第一次大戦で敗れたあとの1919年1月28日に行われた講演「仕事としての政治」でも、かつての名望家が没落し、政治的リーダーの「パーソナル」な要素が強く作用するようになることで、政党政治が不確かになっていく現状が語られている。その結果、理想や理念のためではなく、ポストや利権を軸にして動く「フォロワー」たちが重要になる。これは、「ポピュリズム」が当然のこととなり、さらには「ポスト真実」が言われるようになった今日の状況にこそあてはまる。そうして、ここでも、単に「職業」としてではない意味をいかにして「政治」に見出せるのかが問われている。
古典を読むことの意味は、「今ここ」と決して切り離すことができない。そして、「今ここ」と切り結びつつ生み出された新訳でこそ、古典は読まれなければならない。

仕事としての学問
仕事としての政治
訳者あとがき
関連年表


マックス・ウェーバー[マックス ウェーバー]
著・文・その他

野口 雅弘[ノグチ マサヒロ]
翻訳

内容説明

マックス・ウェーバー(一八六四‐一九二〇年)が晩年に行った二つの講演の記録。長く流通してきた『職業としての学問』と『職業としての政治』の邦題を変更し、単に生計を立てるだけの「職業」ではない学問と政治の大切さを伝える。第一次大戦末期から終戦直後の不安が覆う時代に紡がれた言葉は、この新訳によって初めて「今」に届くものになる。

目次

仕事としての学問(テーマ設定(1段落)
ドイツの私講師とアメリカの助手(2~4段落)
ドイツの大学のアメリカ化(5~6段落)
就職はサイコロ賭博(7~9段落)
研究者と教員(10~11段落) ほか)
仕事としての政治(テーマ設定(1段落)
政治の定義(2~4段落)
レジティマシー(5~6段落)
支配を受け入れる側の理由(7~9段落)
「身分制的」団体と近代国家(10~13段落) ほか)

著者等紹介

ウェーバー,マックス[ウェーバー,マックス] [Weber,Max]
1864‐1920年。西洋近代について考察したドイツの法学者・経済学者・社会学者。比較宗教社会学的な研究、特に『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』で有名

野口雅弘[ノグチマサヒロ]
1969年生まれ。政治学修士(早稲田大学)、哲学博士(ボン大学)。現在、成蹊大学教授。専門は政治学・政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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sasara

27
二つの講演1917年「職業としての学問」1919年「職業として政治」を邦題変更新訳版。支配三類は合法的支配、伝統型支配、カリスマ的支配。 10年後再び会おうと締めくくりも1920年没 ドイツは第一次世界大戦敗北で多額の賠償金で苦しみ1929年10月世界大恐慌後扇動的演説と暴力装置を用いたカリスマ型極右ナチス党総裁ヒトラーを1933年首相誕生させることを選んでしまう。どの時代もリーダー選びは難しい 2021/03/19

アミアンの和約

20
マックスヴェーバーの晩年の講演録。従来は岩波文庫での「職業としての学問」と「~の政治」が知られているが、こちらは二つの講演を一冊にまとめた新訳である。岩波版は訳が古いため読みづらいが、こちらは2018年に訳されたばかりの新しいものであるため各段に読みやすい。今から読むなら断然こちらをお薦めする。訳者の野口雅弘氏はヴェーバー研究の専門家ということでこちらの解説も必読。2025/04/18

でら

19
ゼミで半年かけて読んだのですが、そのかけてきた時間もあってか読んだほとんどを忘れるという最悪な結末に。ただ読んでいる上で理解しやすかったのは圧倒的に学問の方でした。サイコロ賭博の例えは新鮮だったし、他のゼミ生とウェーバーが講演で話した意味や意図を話し合えて個人的には良かったです。また少し時間を置いてから再読したいですね2021/07/16

funuu

15
ウェーバーさえ自分が教授になれたのは「サイコロ賭博」の結果だと述べている。自分より優秀な人が教授になれなかったと。また、当時は形式としては自分の担当する生徒は教授に自分の教室からは出せないという建前があった。そこでウェーバーは自分の受け持ちの一番優秀な生徒をたの教授に預けたが教授になれなかった。近代政治は形態はどうであれ官僚組織が力を持っていることがわかる。あのヒトラーでさえ官僚にかつがれていたのであろう。2019/02/17

かんがく

14
今月の古典、のはずが翌月になってしまった。新訳であり、平易な表現と現代的な視座による注釈が目立つ。一方、内容については難しくよくわからない部分も多かった。官僚と職業政治家についての分析のパートが一番興味深かった。2021/04/02

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