内容説明
「世界の言語」の大海原へ―。グローバル化は、「多言語社会」を誰にとっても日常のものにした。本書は、身のまわりに見出される「世界の言語」を深掘りしてみることで、ことばが異なる人、一人ひとりが、互いの違いを尊重し、安全で活力のあるコミュニティを共に築いていくための、あり方を探究する。行政や企業の多言語対応から、街歩きでの多言語探しの愉しみまで、グローバル・コミュニケーションの羅針盤となるエッセイ集。
目次
1 多言語社会を深掘りする(鉄道会社の多言語対応から、「言語の問題」を考える;「先住民言語の国際の十年」から考える、多言語社会・日本 ほか)
2 違いを投影、抑制、創出することば(デジタル・コミュニケーションと対面コミュニケーションの行き来;エントリーシートの性別欄から多様性を考える ほか)
3 言語政策という発想(言語政策“不在”論;コーポレートガバナンス・コードから「企業の言語政策」を考える ほか)
4 異なる言語話者達でつくるコミュニティ(異言語話者が出会うとき;「ありえない」言語表現から考えてみる共生社会の関係づくり ほか)
著者等紹介
猿橋順子[サルハシジュンコ]
青山学院大学国際政治経済学部国際コミュニケーション学科教授。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科国際コミュニケーション専攻博士後期課程修了。博士(国際コミュニケーション)。専門は社会言語学、言語政策研究。インタビュー法やエスノグラフィーの手法を用い、移民の言語とアイデンティティ、文化継承とエンパワメント、ボトムアップ型の言語政策、受入れ社会の言語意識の変容や言語対応について研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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