内容説明
「美術を教える」とは何か、何をいかにして教え、学んでいるのか、教師も学生も、ほとんど分かっていない。講評で使われる批評の言葉を手がかりに、美術の授業で「起こっていること」を記述することで、私たちが普遍と信じ、行い続けていることの意味を問い直す。―「美術を教える」ことについて、誰も口にすることのなかった数々の事実を提示する。
目次
序論
第1章 歴史
第2章 会話
第3章 理論
第4章 批評
第5章 提案
結論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sakanarui2
3
美術を教える人・学ぶ人の多くがうっすら感じている「美術は教えることができない」ということを、美術教育の歴史や現代アメリカの美術教育(高等教育)の現状から解き明かす本。どうやって教えたらいいのか悩んでいる教育者や、自分は何を学んでいるのかと疑問に思っている学生には、おそらく救いのない読書体験(値段も高いし分厚いし)。でも茶番が茶番であると認識するのには役立つ。 明快さや有用さを求めることがよいこととは限らない。それでも批評の問題には向き合うべきというのが著者のスタンスなのか。私にはあまり消化できていない。2025/07/02
takao
3
ふむ2024/06/16