内容説明
昔日と変わらない歴史的遺構を残しながらも再開発の波が街を少しずつ変化させ、ファシズム運動が不穏な高まりをみせていた百年前のイタリア。フランス人画家ドニはシチリア、ローマ、シエナ、フィレンツェ、ヴェネツィア、パドヴァ各地をめぐり、その旅を記録する中で、みずからの生きる時代の美術のゆくえを見定めていった。
目次
シチリア島 一九二一年
ローマ 一九二一年
シエナとフィレンツェ 一九二一年
ヴェネツィアとパドヴァ 一九二二年
ローマ 一九二八~一九三一年
フィレンツェ 一九三一年
芸術の中に生きる聖フランチェスコの精神
宗教美術における主題の重要性について“エマオの晩餐”をめぐる論争
著者等紹介
小佐野重利[オサノシゲトシ]
東京大学名誉教授。1951年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。同大大学院人文社会系研究科教授、研究科長・文学部長を経て退職。イタリア連帯の星騎士・騎士勲位章(2003)およびイタリア星騎士・コメンダトーレ勲位章(2009)を受章。現在、東京大学名誉教授、アンブロジアーナ・アカデミー(ミラノ)会員、日本学術会議連携会員(前会員)
福島勲[フクシマイサオ]
早稲田大学人間科学学術院教授。1970年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。同大学院助教、北九州市立大学准教授を経て現職。専門はフランス文学・思想、表象文化論、文化資源学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 創作のための呪術用語辞典