出版社内容情報
大久保恭子[オオクボキョウコ]
著・文・その他/編集
内容説明
およそ20年の戦間期を経て再びの開戦、そして1940年には侵攻したナチス・ドイツにパリを占領されたフランス。だが戦時下においても、芸術家たちはそれぞれの方法・場所で活動を続けていた。錯綜する状況下、芸術家個人の思いや国の文化政策はいかなるものだったか。6人の美術史研究者が検証する。
目次
序章 一九三七年パリ国際博覧会をめぐるフランスの文化政策
1章 無に相対して―一九四〇年代フランスの美術
2章 “岐路”に立つ仏独の芸術家―第二次世界大戦時のフランスにおけるコラボラシオンと収容
3章 「公式の趣味」の変遷とヴィシー政権下における美術作品の国家購入
4章 モデルニテの遺産と第二次世界大戦期のフランス美術
5章 「フランス」をうつす写真集―レイモン・シャル出版の刊行物から見る戦時下のフランスの表象
6章 第二次世界大戦期の「フランス性」をめぐる芸術的「地政学」
著者等紹介
大久保恭子[オオクボキョウコ]
京都橘大学教授。博士(文学・大阪大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。