内容説明
何故、何のためにセザンヌは描き続けたのか?画家の存在に関わる究極の問いに答える!
目次
第1部 「絵画における真実」を探求した画家の生涯と作品
第2部 創作主体としてのセザンヌ(書簡に表明された芸術観;理想郷としての女性表象;「仕上げ(fini)」の否定と「絵画における真実」の自覚)
第3部 セザンヌの芸術環境(過去の巨匠たちとの対話;印象派の美学とセザンヌ;ロダンとセザンヌの芸術的連帯;社会参加としてのゾラの美術批評;ゾラとの共同作業としての芸術観の樹立;コレクター;アール・ヌーヴォーと生命主義思想;セザンヌとモダン・デザイン)
第4部 セザンヌの「場所」(パリ滞在の意味―芸術と自然の弁証法;セザンヌのアルカディア―プロヴァンス;ジャズ・ド・ブッファンとセザンヌ絵画の原初的意味;セザンヌの社会史研究の可能性;近代化社会における「感覚の実現」の意味)
著者等紹介
永井隆則[ナガイタカノリ]
1956年生。京都工芸繊維大学准教授。修士(京都大学大学院文学研究科、1980)。Dipl^ome d’´etudes approfondies(歴史と文明(美術史)、フランス共和国、プロヴァンス大学、1984)/博士(文学)(京都大学、2006)。ポール・セザンヌ協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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