内容説明
文化横断的「風景論」風景を描き、造り、経験し、語り、想う人間の営み。我々の内側と外側に風景は常に遍在し、地理的条件や社会環境とかかわりながら感性や理念に作用する。文化的構築物としての風景から、「人間」を探求する。
目次
第1部 崇高なる自然と象徴の空間(風景のメランコリー―C.D.フリードリヒ“海辺の修道士”の歴史・思想的文脈;次世代の自然―崇高なる自然科学技術的風景;モダニズムと国民表象―E.バルラハの描いた死者の風景をめぐって ほか)
第2部 都市の生成変化(「郊外」に託されたもの―ヘルマン・ムテジウス設計による郊外住宅とその文化的規範;カンバーノールド―スコットランドのモデル・ニュータウン;地図に潜る―現代都市の記譜法を求めて ほか)
第3部 楽園の外で生きる(楽園の探求―十九世紀および二〇世紀初頭のソウル城壁外における風景式庭園の概念;雪の重み―日本の雪景に見る自然現象と災害のはざま;「大原女」のいる風景 ほか)
著者等紹介
仲間裕子[ナカマユウコ]
立命館大学名誉教授。専門はドイツ近・現代美術史
竹中悠美[タケナカユミ]
立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。専門は近現代の美学・芸術学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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