内容説明
カウンター越しの接客が原則となるスナックにおいて、人びとがどのような言語コミュニケーションの方法で「接客者」と「客」としての良好かつ適切な関係を構築しているのか、また、それぞれの意図がどのような言語行動に反映されているのかを明らかにする。なかでも特に接客者にみられるものを「接客言語ストラテジー」として、そのありようを、ポライトネス理論にもとづいて分析していく。
目次
第1章 序論
第2章 会話の場としてのスナック
第3章 スナックAの接客場面における会話分析
第4章 スナックにおける接客言語ストラテジー
第5章 実験観察による検証
第6章 結論
第7章 参考文献
第8章 補遺データ
著者等紹介
中田梓音[ナカタシオン]
立命館大学産業社会学部卒業後、映像制作会社勤務を経て、立命館大学大学院言語教育情報研究科にて修士号取得(2011)。総合研究大学院大学文化科学研究科にて博士号取得(2016)。専門は、フィールドとなる酒場の会話をもとにした社会言語学。現在は国立民族学博物館人類基礎理論研究部の研究員として所属。一方で和食文化学会に所属し、毎年アジア各国で開催される食文化会議に参加し日本の飲食および飲酒文化を発表(2016‐2018)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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