現代アートの危機―ユートピア、民主主義、そして喜劇

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現代アートの危機―ユートピア、民主主義、そして喜劇

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  • サイズ A5判/ページ数 280p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784883034710
  • NDC分類 702.06
  • Cコード C0070

出版社内容情報

逆説のようだが、芸術のための芸術とは何よりも大衆のための芸術だ
古い信仰が終わり、特権的地位を失った芸術はいま、多様性のなかに霧散している。こうしておとずれた現代アートの危機によって衰退するのは、美術界といった限られた領域にとどまらないことをミショーは鋭く指摘する。現代アートを美術的問題ではなく文化・社会的問題として提起し、20世紀末にフランスで大論争を巻き起こした本書の21世紀世紀最新版。

「カドリージュ」叢書への前書き 7
序文 25
第?章 危機論争の経緯と概要 31
? 経緯 31
? 議論とそのスタイル 38
? 拒絶、応答、裂け目 42
1 時代の憎悪とノスタルジー 48
2 何でもありの支配 48
3 民主主義の侵略 49
4 制度? 制度だって? 50
第?章 危機の文脈 55
? 市場の危機と金銭免除の喪失 55
? エリート官僚、共同組合主義と模倣主義 58
? 大衆と芸術 66
? 文化財の産業的生産 72
? 知覚の変容、美学の変容 76
第?章 比較と対比:歴史の正しい使い方について 83
? 思想における偶像破壊、行為における偶像破壊 83
? 秩序への回帰? 87
? 退廃芸術と怪物的なもの 92
? 反革命の芸術 101
? 一九六〇年代と一九七〇年代のモダニズムについての新たな論争 110
? ポルノグラフィー、政治的正しさと共同体の介入 122
第?章 何の危機か? 127
? 危機とは何か? 127
? 市場:不安の射程 130
? 国際化とマゾヒズム 131
? 文化国家の現状 133
? 批評家の健康状態 134
? 作家の撤退 137
? 創造のダイナミズム 140
? 大衆の不在 143
? 信頼の喪失 145
第?章 救助の失敗:美的価値の擁護と行政による意味の生産 149
? 拒絶、基準の対立、評価軸の移動 151
? 遅ればせのモダニズム 155
? 解釈学的戦略 159
? メタ理論への訴求 160
1 遅ればせのモダニズムからモダニスト的伝統主義へ:ド・デューヴ 161
2 不在の解釈学:ディディ=ユベルマン 165
3 象徴、象徴、象徴:ロクリッツ 170
4 作品のノスタルジー:ミエ 174
? 多元主義の美学 177
? 作家の困惑 181
? 行政による意義の産出 183
1 現代アート:文化遺産 185
2 多元主義を援助する国家 186 
3 ロマン主義的魔術師と創作活動の公共サービス 187
第?章 芸術のユートピアの終焉 191
? 芸術概念の危機 192
? ユートピアの終焉 195
1 民主主義的市民権のユートピア 195
2 労働のユートピア 196
? 市民的ユートピアの活力:ラディカルデモクラシー 198
? 労働のユートピアの危機 200
? 芸術のユートピア 203
? 芸術のユートピアの終焉 213
? いくつかの防衛戦略 215
1 アヴァンギャルドの活動 215
2 聖なる歴史 217
3 美学の政治化 218
4 象牙の塔 218
? 完全に死に絶えた 219
結論 223

訳者あとがき 237

イヴ・ミショー[イヴミショー]
著・文・その他

島本浣[シマモトカン]
翻訳

中西園子[ナカニシソノコ]
翻訳

内容説明

古い信仰が終わり、特権的地位を失った芸術はいま、多様性のなかに霧散している。こうしておとずれた現代アートの危機によって衰退するのは、美術界といった限られた領域にとどまらないことをミショーは鋭く指摘する。現代アートを美術的問題ではなく文化・社会的問題として提起し、20世紀末にフランスで大論争を巻き起こした本書の21世紀最新版。

目次

「カドリージュ」叢書への前書き
第1章 危機論争の経緯と概要
第2章 危機の文脈
第3章 比較と対比:歴史の正しい使い方について
第4章 何の危機か?
第5章 救助の失敗:美的価値の擁護と行政による意味の生産
第6章 芸術のユートピアの終焉

著者等紹介

ミショー,イヴ[ミショー,イヴ] [Michaud,Yves]
1944年生まれ。哲学者、美術批評家。1989‐1997年に国立パリ高等美術学校校長。また、2002年からは「総合知の大学」プロジェクトの主要なメンバーとして活躍。2003‐2009年にはフランス高等教育研究院会員。数多くの著書がある

島本浣[シマモトカン]
1947年広島県生まれ。京都大学文学研究科後期博士課程(美学美術史専攻)修了。文学博士(京都大学)。京都精華大学名誉教授。2006‐2010年に学長を務める。専門は17世紀から19世紀のフランス美術・美術批評史

中西園子[ナカニシソノコ]
1981年滋賀県生まれ。京都大学文学研究科前期博士課程(美学美術史専攻)修了。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジMFA(キュレーティング)取得。2011‐2015年愛知県美術館学芸員。現在、ロンドンを拠点にフリーランスのキュレーターとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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