怪異を語る―伝承と創作のあいだで

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怪異を語る―伝承と創作のあいだで

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  • サイズ B6判/ページ数 160p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883034222
  • NDC分類 388
  • Cコード C0095

出版社内容情報

民間伝承、文学、芸能、美術――あやかしを「語る」手法の発明、継承、変容。民間伝承、文学、芸能、美術――あやかしを「語る」手法の発明、継承、変容。

「今までの怪談に対する書き手、読み手の意識というものは、インターネットによって明らかに別の段階に踏み込んでいるなと確かに感じています。」 ――東雅夫
「「世間話」は(……)まことしやかに話されるため、聞き手にとって他人事ではないある種の共感を伴った怖さを呼び起こす、そういうリアリティーがあります。」 ――常光徹
〈成城学園創立一〇〇周年、成城大学文芸学部創設六〇周年記念シンポジウム報告書〉


まえがき 4

東 雅夫
百物語の歴史・形式・手法・可能性について 9

太田 晋
怪談/ミステリーの語りについて ――京極作品を中心に 28

常光 徹
民俗学というメソッドからみた怪異の語られ方 50

喜多崎 親
〈出る〉図像 ――絵画はいかに怪異を語るか 63

京極夏彦
語り手の「視点」という問題 ――怪異と怪談の発生:能楽・民話・自然主義をめぐって94

質疑応答 111
日本「百物語」年表(成城大学版) 東雅夫編 139

あとがき 151


喜多崎親[キタザキチカシ]
成城大学文芸学部教授・美術史。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。国立西洋美術館主任研究官、一橋大学大学院言語社会研究科教授などを経て、現在成城大学文芸学部教授。博士(文学)。専門は一九世紀フランス美術史。著書に『聖性の転位―一九世紀フランスに於ける宗教画の変貌』(三元社、二〇一一年)、編著書に『近代の都市と芸術2 パリI―一九世紀の首都』(竹林舎、二〇一四年)、『岩波 西洋美術用語辞典』(益田朋幸と共編著 、岩波書店、二〇〇五年)など。

京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
小説家・意匠家。北海道生まれ。北海道生まれ。全日本妖怪推進委員会肝煎。『水木しげる漫画大全集』(講談社)監修。一九九四年 『姑獲鳥の夏』でデビュー。一九九六年 『魍魎の匣』で第四九回日本推理作家協会賞長編部門受賞。一九九七年 『嗤う伊右衛門』で第二五回泉鏡花賞受賞。二〇〇三年『覘き小平次』で第一六回山本周五郎賞を受賞。二〇〇四年 『後巷説百物語』で第一三〇回直木賞受賞。二〇一一年 『西巷説百物語』で第二四回柴田錬三郎賞受賞。

常光徹[ツネミツトオル]
専攻は民俗学。文筆家。國學院大学を卒業後、都内の中学校教員をへて国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授。現在は名誉教授。博士(民俗学)。著書に『学校の怪談―口承文芸の展開と諸相』(ミネルヴァ書房、一九九三年)、『妖怪の通り道―俗信の想像力』(吉川弘文館、二〇一三年)、『しぐさの民俗学』(角川ソフィア文庫、二〇一六年)、『折々の民俗学』(河出書房新社、二〇一六年)ほか。児童書に『学校の怪談』シリーズ(講談社)など。

東雅夫[ヒガシマサオ]
アンソロジスト、文芸評論家。早稲田大学日本文学科卒。『幻想文学』編集長を経て、現在は怪談専門誌『幽』編集顧問。ふるさと怪談トークライブ代表。著書『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、二〇一〇年)で日本推理作家協会賞(評論その他部門)を受賞。著書に『文学の極意は怪談である』(筑摩書房、二〇一二年)、編纂書に『たそがれの人間 佐藤春夫怪異小品集』(平凡社ライブラリー、二〇一五年)、監修書に『怪談えほん』シリーズ(岩崎書店、二〇一一年)ほか多数。

太田晋[オオタシン]
成城大学法学部教授・英文学。東京大学大学院人文科学研究科単位取得退学。専門はモダニズム以降の小説を中心とした英語文学。訳書にリチャード・クライン『煙草は崇高である』(共訳、太田出版、一九九七年)、ハイメ・マンリケ『優男たち アレナス、ロルカ、プイグ、そして私』(青土社、二〇〇六年)、ロバート・イーグルストン『ホロコーストとポストモダン 歴史・文学・哲学はどう応答したか』(共訳、みすず書房、二〇一三年)など。

内容説明

民間伝承、文学、芸能、美術―あやかしを「語る」手法の発明、継承、変容。成城学園創立100周年成城大学文芸学部創設60周年記念シンポジウム報告書。

目次

百物語の歴史・形式・手法・可能性について(東雅夫)
怪談/ミステリーの語りについて―京極作品を中心に(太田晋)
民俗学というメソッドからみた怪異の語られ方(常光徹)
“出る”図像―絵画はいかに怪異を語るか(喜多崎親)
語り手の「視点」という問題―怪異と怪談の発生:能楽・民話・自然主義をめぐって(京極夏彦)

著者等紹介

喜多崎親[キタザキチカシ]
成城大学文芸学部教授・美術史。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。国立西洋美術館主任研究官、一橋大学大学院言語社会研究科教授などを経て、成城大学文芸学部教授。博士(文学)。専門は一九世紀フランス美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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マグカップ

22
幽霊や妖怪といった「怪異」にまつわる話を、その道に詳しい学者たちが語る。特に気になったのが、喜多崎親氏の「絵画はいかに怪異を語るか」という話。「なぜ幽霊には足が描かれないのか」「なぜ幽霊は死装束を着ているのか」等の疑問に対する答えは、幽霊を絵画に表す際の工夫を追うことで見えてくる…というとても興味深い内容であった。2021/09/06

mittsko

6
成城大学文芸学部の主催、2016年11月開催のシンポジウムの記録。怪異怪談のプロ中のプロ三人(超豪華なメンツ!)が、英米文学と西洋美術史の研究者三人に迎えいれられるかたちの企画。面白くならないわけがない…(*´ω`*) ※ 個人的には、京極先生の、とことんわかりやすいのに、きれっきれのお話が一番面白かった。そして、図像たっぷりの喜多崎先生のお話にもわくわくした。2023/08/24

ウハタ

5
面白そうだと思って読んだけれど、割りとどうでも良かった。「"視点"が違うだけで、見えないもの(幽霊)が見えるようになったりする」のは、幽霊に限らずそうだろうと思った。人は自分が見たいモノを見る訳だから、"視点"が違えばそりゃ見えたり見えなくなったりするわ。「我々はどうしても自分達の知っている事で何でもかんでも読み解こうとする。(略)今の常識で過去の文献を読み解いてはいけない。」これは肝に命じておきたい所。過去の文献だけでなく、異文化に対しても。2017/04/24

野火*

4
面白かった。ジャンルや分類よって語り手、視点が異なってくるのはなるほどな、と。2019/07/23

晴間あお

4
異なる分野の方が集まって行われたシンポジウム。怪談はどのように語られてきたか。幽霊の描き方はどう変わったか。主に江戸時代から明治、そして現代を通して語られている。専門の違う話しを聞けるので、いろんな視点から怪談にまつわる簡単な歴史や用語などを知ることができておもしろい。時間の都合もあってひとりひとりの話しが短いのが残念だけど、それだけに興味深い話しがギュッと詰まっている。手軽に読めるのもいいところ。幽霊や妖怪について興味のある人には、取っ掛かりとしていいかもしれない。2019/02/01

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