内容説明
本書は「やさしさ」を共通のキーワードにしながら、日本語教育、医療のことば、ろう教育、言語景観、震災と原発などのさまざまな事象にアプローチしている。言語や社会現象を研究の対象とするものが、それぞれの実践や思索、具体的な調査に基づいて、「やさしさ」という、古くて新しい価値を再評価し、対話の可能性を提供する。
目次
第1章 日本語教育と「やさしさ」―日本人による日本語の学び直し
第2章 EPA看護師・介護福祉士候補者への「配慮」の諸相―日本語の作り直しを視野に
第3章 敬語(不)使用の意識と相互交渉―多元文化社会において日本語第二言語話者の敬語観をいかに捉えるか
第4章 医療現場における方言の「やさしさ」
第5章 ろう教育における「やさしさ」の諸相―社会言語学の視点から見えるもの
第6章 「どづぞ」な多言語表示から見る商品化された「やさしさ」―「メシノタネ」となった言語
第7章 「硬直した道」から「やさしい道」へ―原発とコミュニケーション
第8章 「それでも日本で留学生活を続ける私」をめぐる「やさしさ」―東日本大震災後に語られた留学生達のライフストーリーより
著者等紹介
義永美央子[ヨシナガミオコ]
現職、大阪大学国際教育交流センター教員(大阪大学大学院言語文化研究科兼任)。専門、日本語教育学、応用言語学
山下仁[ヤマシタヒトシ]
現職、大阪大学大学院言語文化研究科教員。専門、社会言語学、ドイツ語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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