内容説明
グローバリズムの強まりと軌を一にしてナショナリズムの波が世界をおおう今日、いかにして他者・異文化理解は可能なのか。リベラルナショナリズム、オリエンタリズム論、ポストコロニアル論、人類学、社会学、社会言語学等の理論的考察、そして旧ソ連・ユーラシア世界の歴史と現状の実証的研究をつうじ、あらためて言語・民族・エスニシティ・ネイションを考察する。
目次
ナショナリズムの受け止め方―社会思想史的検討へ向けた一試論
第1部 色とりどりの理論との対話(リベラル・ナショナリズム理論の再検討―ウィル・キムリッカの場合;オリエンタリズム論再考―サイードへの問いかけ;人類学・ポストコロニアリズム・構築主義―杉島敬志編『人類学的実践の再構築』をめぐって;社会学的ナショナリズム論の冒険―大澤真幸『ナショナリズムの由来』をめぐって;多言語主義という問題系―砂野幸稔『多言語主義再考』に寄せて)
第2部 社会主義の実験と民族・言語問題(ソ連の民族問題と民族政策―テリー・マーチンの業績に寄せて;ある多言語国家の経験―ソ連という国家の形成・変容・解体;旧ソ連地域の民族問題―文脈と視点;歴史社会学とナショナリズム論の新地平―鶴見太郎『ロシア・シオニズムの想像力』をめぐって)
著者等紹介
塩川伸明[シオカワノブアキ]
1948年生まれ。1974年東京大学教育学部教養学科卒業。1979年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京大学社会科学研究所助手、法学部助教授、大学院法学政治学研究科教授を経て、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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