内容説明
1490年、中欧に最初の国際郵便路線が創設される。このコミュニケーション革命により、「郵便制度の創始者」フランツ・フォン・タクシスは、「アメリカ発見者」コロンブスと並ぶ者とされた。マクシミリアン1世を始めとする歴代の神聖ローマ皇帝たち、そしてゲーテやシラーの書信を輸送したタクシス郵便とはいかなるものだったのか。377年にわたるその郵便史、さらに今日まで500年を超えるトゥルン・ウント・タクシス企業史および家族史を、厖大な文献と史料を駆使して、その全貌を明らかにする。
目次
第1章 ヨーロッパにおける郵便制度の最初の世紀
第2章 帝国郵便と郵便総裁職―一五九七年から一八〇六年のトゥルン・ウント・タクシス
第3章 トゥルン・ウント・タクシス郵便―一八〇六年‐一八六七年
第4章 トゥルン・ウント・タクシス家の社会的上昇―企業史と家族史
第5章 領邦君主と土地所有者としてのトゥルン・ウント・タクシス
第6章 企業全体の歴史
著者等紹介
ベーリンガー,ヴォルフガング[ベーリンガー,ヴォルフガング] [Behringer,Wolfgang]
1956年ミュンヘン生まれ。現在、ザールラント大学教授(近世史)
高木葉子[タカギヨウコ]
上智大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(ドイツ文学専攻)。現在、早稲田大学・青山学院大学・法政大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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