内容説明
地球規模の自然破壊に直面する危機の時代、「風景」は従来の伝統的な枠組みを超えた新たな論究の対象となる。9か国14名の研究者がそれぞれの思想的基盤から芸術表象における自然意識を解明し、グローバル化した自然問題と関わる新たな「風景論」を探る。
目次
序論(自然の知覚―風景の構築;芸術と自然―「風景」の彼方へ)
1 自然と風景の思想(美学か美か―自然と芸術における形成と意味;風景の形態 ほか)
2 風景のアイデンティティ(古代ローマから中世キリスト教美術にみる自然の転化;中国美学における農耕文化的特性と景観表現 ほか)
3 風景のモダン、ポストモダン(透かし見る自然―ドガの風景画を巡って;ベックマンの風景画における風景の切り取り方―窓のモチーフを手掛かりに ほか)
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