出版社内容情報
啓蒙絶対君主フリードリヒ大王を描いたドイツで最も著名なこの絵は、激動の近代ドイツ史の中で、どのように受けとられてきたか。
内容説明
時代の荒波に翻弄され続けた近代ドイツの歴史のなかで、この絵は、どのように受容されてきたか。画家の追い求めた、真のフリードリヒ大王像とは?王を囲む聴衆はいったい誰なのか、奏でられているのはいかなる音楽か?綿密な考証をもとに、ドイツで最も著名なこの絵の本来の意義を探る。
目次
第1章 メンツェルは「フリードリヒ大王の栄光の告知者」か?
第2章 時代史と本来の意図
第3章 王家の家庭音楽
第4章 フルート奏者としてのフリードリヒ
第5章 同じ仲間たち?
第6章 “フルート・コンサート”の美的―印象主義的見方
第7章 1945年以降のメンツェル受容のために
第8章 止揚された遺産
著者等紹介
ヘルマント,ヨスト[ヘルマント,ヨスト] [Hermand,Jost]
1930年生まれ。ドイツ文学、歴史および美術史を学ぶ。1958年から米国ウィスコンシン大学のドイツ語教授。その他テキサス、ハーヴァード、ベルリン、ブレーメン、ギーセン、マールブルク大学客員教授を勤める
神林恒道[カンバヤシツネミチ]
1938年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。大阪大学名誉教授、前立命館大学大学院教授、博士(文学)。専門は美学・芸術学
三浦信一郎[ミウラシンイチロウ]
1943年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。帝塚山学院大学名誉教授。博士(文学)。専門は美学・音楽学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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