内容説明
ベイコンと同じ場所に生き、同じ時代を共有した気鋭の美術ジャーナリストで、なによりベイコンと極めて親密な友人であった著者が、「現場」の興奮をありのままに伝える決定版的ベイコン論。画家の死の直前までかわされた無数の会話をもとに、「ナマの」ベイコンに迫る。
目次
第1章 不登校児
第2章 美術の文脈
第3章 触手を伸ばす画像
第4章 これ以上還元できない自己
第5章 そうであり、そしてそうでない
第6章 壁に囲まれて
第7章 ベイコン、その表と裏
著者等紹介
ラッセル,ジョン[ラッセル,ジョン] [Russell,John]
英国と米国で活動した美術批評家。1919年、英国ハンプシャー州フリートに生まれ、2008年、米国ニューヨークのブロンクスで死去。オックスフォードのマグダレン・カレッジ卒業。1949年から74年まで、ロンドンの「サンデー・タイムズ」で美術批評を執筆。同時にロンドンのテイト・ギャラリーで、モディリアニ、ルオー、バルテュスの展覧会を開催。1969年に、ヘイワード・ギャラリーにおける「ポップアート再評価」の共同主催者となり、1971年には、トロント、シカゴ、サンフランシスコの各美術館でヴュイヤール展を開催。1974年以後、「ニューヨーク・タイムズ」のスタッフとなり、1982年から1990年まで美術批評欄の主筆を務める。大英帝国3等勲爵士。米国芸術アカデミー会員
五十嵐賢一[イガラシケンイチ]
翻訳家。1943年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。フランス文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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