内容説明
グローバル化の時代に英語教育を推進することは、必然なのか。英語は、いかにして世界のヘゲモニー言語となったのか。第三世界における英語学習への「援助」は、南北間の不平等や搾取の永続化に資したのではないか。英語教育の専門家は、ヘゲモニーを確立する過程で、またその維持のために、いかなる役割を果たしているのか。言語政策・言語教育への批判的・総合的アプローチ。
目次
第1章 ELT「英語教育」―世界商品の棚卸し
第2章 英語、支配言語
第3章 言語帝国主義―理論基盤
第4章 言語帝国主義に関するこれまでの研究
第5章 植民地支配の言語的遺産
第6章 英米による英語の普及
第7章 専門的職業の創出―ELTの構造と信条
第8章 英語教育の現在
第9章 言語帝国主義の言説における論拠
第10章 言語帝国主義とELT
著者等紹介
フィリプソン,ロバート[フィリプソン,ロバート] [Phillipson,Robert]
1942年、イングランド生まれ。コペンハーゲン・ビジネススクール名誉教授。ケンブリッジ大学卒業、1964年から1973年まで、ブリティッシュ・カウンシルに英語教育のスタッフとして勤務して、マドリード、アルジェ、ユーゴスラビア、ロンドンに赴任。この間、ケンブリッジ大学とリーズ大学から修士号を取得。1973年から2000年までは、デンマークのロスキルデ大学の英語の准教授となり、1990年にオランダのアムステルダム大学から博士号を授与されている
平田雅博[ヒラタマサヒロ]
現職:青山学院大学文学部教授。専門分野はイギリス帝国史、在英黒人史、ウェールズ史
信澤淳[ノブサワマコト]
現職:静岡大学非常勤講師。専門分野はイギリス帝国史、西洋史学史
原聖[ハラキヨシ]
現職:女子美術大学芸術学部教授。専門分野は西欧とくにケルト語圏の言語社会史、比較民俗学
浜井祐三子[ハマイユミコ]
現職:北海道大学メディア・コミュニケーション研究院准教授。専門分野はイギリス現代史、イギリス帝国史
細川道久[ホソカワミチヒサ]
現職:鹿児島大学法文学部教授。専門分野はカナダ史、イギリス帝国史
石部尚登[イシベナオト]
現職:名古屋市立大学研究員、芝浦工業大学・埼玉学園大学非常勤講師。専門分野はベルギー言語学史、社会言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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