内容説明
「ゴス/ゴシック」―それは、過激なイノセンス。サイバーパンク、ヴィジュアル系バンド、タトゥーやピアッシング、ゴスロリなど、さまざまなカルチャー・シーンで隆盛する「ゴス/ゴシック」。ある種の過剰さ、異形の生物や変容する身体、皮膚や体液への執着は、自己のアイデンティティーを見つめ直すアーティストたちも共有する感覚だ。世界的な活動を展開する6組の現代美術アーティストの、作品約250点とインタビューなどを通し、ゴス/ゴシックの本質に迫る。
目次
死を想う美術―21世紀の死の舞踏
図版(リッキー・スワロー;Dr.クララ;束芋;イングリッド・ムワンギ・ロバート・ヒュッター;ピュ~ぴる;吉永マサユキ)
アーティスト・インタビュー
作品リスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
62
2007年12月~2008年3月に横浜美術館において『GOTH-ゴス-』展で出版された本。リッキー・スワロー、Dr.ラクラ、束芋、ピュ~ぴる等のアーティストが紹介されている。 ゴス展に相応しい青木康子さんのブックデザインは金色の表紙、小口は左にずらすとGOTHの文字が、右にずらすと蜘蛛と髑髏が浮かび上がる装幀で面白い!2019/07/20
nizimasu
5
横浜美術館でやっていた「GOTH」展のカタログ。ゴシックではなく、ゴスなのがミソで、日本で独自に展開するゴスカルチャーと海外のメメントモリやヴェニタスを表現しているアーティストの作品がバランスよく混在していて、何ともユニーク。束芋さんや吉永マサユキさんがこの範疇で紹介されるのは意外だったけど、インタビューを読んで納得した。それにしても掘り師出身のDrラクラというアーティストのストリート感あふれる作品のパワーはスゴい。ちょっと震えた2013/09/12
歌わない船
1
横浜美術館の企画展であるところのGOTH展の書籍版。なかなか作品集が手に入らない作家の作品も収められてるので得した気分。なにより装丁がいかす。写真じゃわかりづらいけど表紙が金ピカです。2008/03/24
dakkimaru
0
読了。ずっしりきました。2009/09/15