内容説明
多文化・多言語社会において人々はどのようにして「ことば」を選択し使用しているのか。それは、人々にとってなにを意味するのか。フィリピン、インド、シンガポール、アメリカ、ニュージーランド、日本を例に、「ことば」の選択によるさまざまなアイデンティティ表出のあり様から現代人の「自分探し」を読み解く。
目次
1章 アイデンティティ試論―フィリピンの言語意識調査から
2章 フィリピン多言語社会での言語とアイデンティティ―セブアノ多言語話者の事例から
3章 インド人とはだれなのか?―言語とアイデンティティ
4章 アイデンティティの多層性と言語の選択・切り替え―「集団」、「個」としてのシンガポール人
5章 北アメリカ北西海岸先住民にみる言語とアイデンティティ
6章 ニュージーランドにおけることばとアイデンティティ―言語の選択と使用を通してみる現代人の帰属意識
7章 在住フィリピン人女性の新しい言語アイデンティティ
著者等紹介
小野原信善[オノハラノブヨシ]
香川大学教授。青山学院大学大学院修士課程修了。専門領域は英語学(意味論・語用論)、社会言語学
大原始子[オオハラモトコ]
桃山学院大学非常勤講師。神戸市外国語大学大学院修士課程修了。専門領域は社会言語学(言語接触・言語変異)、語用論
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